ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)は、10月12日のラッシュアワーにワシントン郊外ロズリン(Rosslyn)駅付近で発生した脱線事故を受けて、事故車両と同形式である7000形車両すべての運用を一時中止していました。同形式はワシントンメトロが所有する車両のおよそ6割にあたるため、現在も同メトロ全線で大幅な減便が実施されています。ワシントンメトロは14日、7000形車両の運行再開に向けて作成した安全運行に関する計画が、ワシントン地下鉄安全委員会(Washington Metrorail Safety Commission: WMSC)によって承認されたと発表しました。これにより、7000形車両の運行が段階的に再開される見通しとなりました。

ワシントンメトロ7000形車両についてはこちらから。

7000形の運行再開計画

ワシントンメトロによると、7000形車両の運行再開に当たっては、定期検査回数をこれまでの90日ごとから7日ごとに改めることで安全運行を確保できるとしています。また、今後90日間は新たな安全計画に基づいた車両点検方法を確立しつつ必要な改善を行う期間とするため、復帰する車両数は保有する748両のうち約半数の336両にとどめるとしています。

Source: WMATA

脱線事故の原因究明
Image: NTSB

脱線事故の原因究明を行なっているアメリカの国家運輸安全委員会(National Transportation Safety Board: NTSB)の事故中間報告によると、脱線事故は10月12日の午後4時51分にロズリン駅付近で発生しましたが、当該車両である7200号車はこの脱線事故の直前にも2回脱線していたことが判明しています。その後のNTSBによる調査では、脱線した7200号車の輪軸の幅が2インチ(約5センチ)増加していたことが判明したため、7000形全車両に対し同様の事例がないかを調査した結果、当該車両以外の輪軸にも同様の事例が20件確認されたとのことです。

7000形車両は全車両が川崎重工の米国現地法人である川崎レールカー(Kawasaki Railcar Inc.)によって製造されました。また、台車は住友金属が製造、最終組立は米国のORXによって行われました。NTSBによると、今回の事故の原因究明調査にあたっては川崎重工やORXにも協力してもらっており、今後は対象となる輪軸の故障解析(Failure Analysis)、WMATAの運行システムや他の類似車両の調査などを実施しながら事故原因の究明を進めていくとしています。

Source: NTSB

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