ワシントンメトロ(WMATA)は19日、昨年10月に発生したブルーラインでの脱線事故を受けて全車両営業停止となっている7000形車両(748両)について、営業運転復帰に向けた進捗状況を発表しました。それによると、WMATAはワシントン地下鉄安全委員会(Washington Metrorail Safety Commission: WMSC)とともに、新たな保守点検方法の構築、保守点検スタッフの安全研修の実施などを軸にした運行再開計画をまとめており、8月末ごろの営業運転再開を目指しているとのことです。また、輪軸の状態をリアルタイムで計測できるシステムの導入も進めており、すでにカレッジパーク(College Park)付近に装置の設置が完了し、今後はシステムの動作確認などが実施される予定です。

なお、国家運輸安全委員会(National Transportation Safety Board: NTSB)の主導のもとで実施されている事故の根本的な原因究明については、様々な条件下で輪軸の状態を確認する試験が実施されているようですが、これまでのところ同車両の保守や製造過程における欠陥を裏付けるような証拠は見つかっていないとのことです。7000形車両はWMATAが保有する車両の6割を占めていることから、ワシントンメトロ全線では、現在も車両不足による大幅な減便が続いています。はたして、同車両の運行再開がこのまま順調に進むのか今後も注目されます。

カレッジパーク付近に設置中の輪軸の状態を自動で計測できる装置
Image: WMATA
線路脇に設置された計測データを保存するための機器
Image: WMATA

Source: WMATANBC

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