ニューヨーク市地下鉄(New York City Subway)やスタテンアイランド鉄道(Staten Island Railway: SIR)などを運行するMTA(Metropolitan Transportation Authority)は26日、総軌道延長およそ418マイル(約670km)におよぶ地下トンネル内において、携帯電波の受信ができるよう通信環境の整備をする工事を開始すると発表しました。この工事は、現在ニューヨーク地下鉄およびSIRの地下駅でWi-Fiや携帯電波接続サービスを提供しているトランジットワイヤレス(Transit Wireless)社が実施するもので、整備にかかる費用およそ6億ドル(約820億円)は全額同社負担で実施され、整備完了後に同社が携帯キェリア各社や個別の契約者から得る使用料の一部はMTAにも支払われることになります。また、今回の地下トンネル内の通信環境整備とあわせて、駅構内のWi-Fiサービスを地上駅にも拡大する予定です。

なお、地下トンネル内での携帯電波接続サービスは整備が完了した区間から順次開始される予定ですが、全区間の整備完了には10年程度の期間を要する見通しです。

Source: MTA

ニューヨーク市地下鉄における通信環境の整備状況

ニューヨーク市地下鉄における通信環境の整備は諸外国と比べてかなり遅れており、2017年ごろからようやく地下鉄およびスタテンアイランド鉄道(Staten Island Railway: SIR)の地下駅構内で携帯電波の受信が可能になりました。しかし地下トンネル区間の駅間においては、2020年にLトレインが運行されるBMTカナーシー線(BMT Canarsie Line)で携帯電波の受信が可能になったのみとなっています。今回、駅間における通信環境の整備が正式に発表されたことによって、ようやくニューヨークの地下鉄利用時の不便が解消されると同時に、災害時などの通信手段も確保できるようになります。

交通機関携帯電波
(地下駅)
Wi-Fi
(地下駅)
Wi-Fi
(地上駅)
地下トンネル区間
NYC Subway2032年までに整備L Trainのみ
2032年までに整備
SIR2032年までに整備2032年までに整備
AT&T、VerizonおよびT-Mobileのネットワークを使用する全てのキャリアで利用可能

※1米ドル=137円で計算

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