アラスカの旅、リチャードソンハイウェイ

アメリカ最後の未開の地と呼ばれているアラスカのドライブウェイからは、どこからでもダイナミックな大自然の景観を堪能することができます。今回は、アンカレッジからヴァルディーズ(Valdez)のドライブのうち、前回紹介したグレンハイウェイの続き、リチャードソンハイウェイ(Richardson Highway)をフォトレポします。

リチャードソンハイウェイは、アラスカ州第2の都市であるフェアバンクス(Fairbanks)とヴァルディーズを結ぶ全長約562kmの道路で、アラスカ州道2号線(Alaska Route 2: AK-2)、アラスカ州道4号線(Alaska Route 4: AK-4)およびアラスカ州道1号線(Alaska Route 1: AK-1)の一部区間の愛称です。アンカレッジからヴァルディーズへのルートでは、リチャードソンハイウェイのグレナレン(Glennallen)からヴァルディーズの区間(約188km)を走行することになります。

マップ

グレンハイウェイを離れリチャードソンハイウェイをヴァルディーズ方面へ向かって少し進むと、4,000メートル級の山々が連なるランゲル山地(Wrangell Mountains)を見ることができるパーキングがあります。

パーキングから少し歩くと、ご覧のような高台に出ることが出来ます。写真中央の一番高く見える山は、標高3,660メートルのドラム山(Mt. Drum)です。

さらにリチャードソンハイウェイを進むと、ウィロー湖(Willow Lake)の先にランゲル山地を一望できる絶景スポットがあります。写真右端にある雲に覆われている山がランゲル山地の最高峰、ブラックバーン山(Mt. Blackburn)で、標高は4,996mもあります。写真右寄り中央の横長の巨大な山は、標高4,317mのランゲル山(Mt. Wrangell)です。ランゲル山はランゲル山地唯一の活火山で、とにかくそのスケールの大きさに驚かされます。

逆光ですが、早朝時間帯に同地点から見た景色です。写真右端にランゲル山地最高峰のブラックバーン山を確認できます。

ウィロー湖を離れしばらくするとグレンハイウェイで並走していたチュガチ山地が再び迫ってきます。

遠くに見えてきたのはワーシントン氷河(Worthington Glacier)です。

ワーシントン氷河が近づいてきます。

ワーシントン氷河は車で近くまで行ける数少ない氷河の一つです。

ワーシントン氷河を通りすぎると標高855メートルの付近にあるトンプソンパス(Thompson Pass)と呼ばれる場所に出ます。トンプソンパスは、アラスカの中で最も多く雪が降る場所として知られており、過去にはワンシーズンで24メートル以上の降雪を観測したこともあるそうです。

トンプソンパスから見えるこの景色も冬には全く異なる世界になるかと思うと大自然のロマンを感じますね。

トンプソンパスを下りきるといよいよヴァルディーズが近づいてきます。ヴァルディーズの手前には、ローウ川(Lowe River)と並走する区間があり、迫り来る断崖絶壁の迫力を味わうことが出来ます。

アラスカのブライダルベール滝(Bridal Veil Falls)です。

ローウ川周辺にはハイキングトレイルも充実しており、大自然を全身で感じることが出来ます。

ヴォルディーズに到着する前に少し寄り道すると、ヴォルディーズ・グレーシャー湖(Valdez Glacier)を見ることが出来ます。写真のように、氷河から流れ出てきた氷を間近で見ることが出来ます。

いよいよリチャードソンハイウェイの起点、ヴァルディーズに到着です。ヴァルディーズは、ゴールドラッシュで一攫千金を求めてやってきた人々によって築かれた人口4,000人弱の小さな町です。

現在は、アメリカ最大の油田であるプルドーベイ油田(Prudhoe Bay Oil Field)からトランス・アラスカ・パイプラインシステム (Trans-Alaska Pipeline System)を通って運ばれてきた原油を輸送する石油ターミナルがあるため、アラスカ州において重要な港のひとつとなっています。

街中にはこのようなミューラル(壁画)もあります。

おまけですが、ヴァルディーズの町の対岸にはセイウチが見れるスポットがあります。

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