アムトラック、ALC-42形機関車の追加発注が確定!2029年までに125両体制に

アムトラック(Amtrak)は23日、今年2月にシカゴとシアトル/ポートランドを結ぶ「エンパイア・ビルダー(Empire Builder)」からデビューを果たした大陸横断列車用の新型電気式ディーゼル機関車「ALC-42形」のオプション契約分50両について、製造元であるシーメンス・モービリティ(Siemens Mobility)に正式発注したと発表しました。今回の追加発注分の50両は2029年までに導入される予定で、2025年までに導入予定の初期発注分75両と合わせて最終的に合計125両体制となる予定です。また今回の発表と同時に、エンパイア・ビルダーの次にALC-42形機関車を導入する列車は、シカゴとニューオーリンズを結ぶ「シティ・オブ・ニューオーリンズ(City of New Orleans)」になることも合わせて発表されました。

Source: Amtrak

アムトラック大陸横断列車の新しい顔となるALC-42形
シカゴとロサンゼルスを結ぶサウスウェストチーフの運用につくP42形機関車
Image: Amtrak

新型のALC-42形は、現在の大陸横断列車用の主力機関車であるGEジェネシス(GE Genesis)製のP40形およびP42形を置き換える予定です。P42形機関車は、1996年から2001年にかけて合計207両(車両番号: 1〜207)が製造され、20年以上にわたりアムトラック大陸横断列車のイメージとして定着している機関車です。また、ALC-42形の10番目以降の製造車両からは、これまでのアムトラックカラーを継承しながらも新時代を感じさせるアムトラック第7世代となるカラーリング(Phase VII livery)が採用されており、大陸横断列車の顔となる機関車がのイメージが大きく変わることになります。

今後の標準塗装となる第7世代塗装を纏ったALC-42形(309号車)
Image: Amtrak

なお、P42形の最高速度は110 mph(177 km/h)となっているのに対し、新型のALC-42形は125 mph(201km/h)となっていますが、実際にこの設計最高速度で運行する予定があるかは明らかになっておらず、当面はその性能を発揮する機会はなさそうです。

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