アムトラックは31日、パンデミックの影響で2020年3月から運休している「カスケーズ(Cascades)」のシアトル〜バンクーバー間の運行を、正式に再開すると発表しました。プレスリリースによると、カナダ直通運転を行う一番列車は、シアトル・キングストリート(King Street)駅を9月26日月曜日午前7時45分に出発し、バンクーバー・パシフィックセントラル(Pacific Central)駅に午前11時45分に到着する予定となっています。なお、カナダ直通運転を行う列車は、当面の間1日1往復での運行となりますが、乗務員の確保や使用車両の調整などができ次第、パンデミック前と同じ1日2往復体制となる予定です。秋の行楽シーズンが本格化するのを前に、カスケーズのカナダ直通運転の再開が決まったことで、シアトル・バンクーバー間の交流が活性化されることが期待されています。
Source: Amtrak
カナダ直通カスケーズの運行スケジュール(2022年9月26日から当面の間)
当面の間、下記の運行スケジュールで1日1往復での運行となります。
駅名 | カスケーズ (Cascades 516) | カスケーズ (Cascades 519) |
---|---|---|
シアトル Seattle King Street | 07:45発 ↓ | 22:10着 |
エドモンズ Edmonds | 08:11発 ↓ | ↑ 21:30発 |
エバレット Everett | 08:36発 ↓ | ↑ 21:07発 |
スタンウッド Stanwood | 09:06発 ↓ | ↑ 20:35発 |
マウントバーノン Mount Vernon | 09:22発 ↓ | ↑ 20:13発 |
ベリンハム Bellingham | 09:52発 ↓ | ↑ 19:44発 |
バンクーバー Vancouver Pacific Central | 11:45着 | ↑ 17:45発 |
カスケーズの使用車両
現在カスケーズには、タルゴ8(Talgo 8)およびホライズン(Horizon)と呼ばれる2種類の車両が使用されており、バンクーバー直通列車にもどちらかの車両が使用される予定となっています。シアトル〜バンクーバー間は車窓から風光明媚な海岸線を楽しむことができるため、せっかく乗車するのであればタルゴ8に当たるとラッキーなのですが、現在のところ使用される車両が固定運用となるかは不明です。
カナダ直通カスケーズの利用方法
カスケーズのカナダ直通列車のチケットは、アムトラックおよびワシントン州交通局のホームページからすでに購入可能となっています。なお、バンクーバーへ直通する乗客は、カナダ入国までの72時間以内に専用アプリ(ArriveCAN app)を使用して、入国に必要な情報およびワクチン接種証明のアップロードが求められます。また、カナダ国内では車内や駅においてマスクの着用が求められるようです。
アムトラックのカナダ直通列車運行状況(2022年8月31日時点)
列車名 | 列車番号 | 運行区間 | 運行状況 |
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メープルリーフ Maple Leaf | 63(南行き) 64(北行き) | ニューヨーク〜トロント | 6月27日再開 |
アディロンダック Adirondack | 68(南行き) 69(北行き) | ニューヨーク〜モントリオール | 全区間運休 |
カスケーズ Cascades | 517(南行き) 518(北行き) | ポートランド〜シアトル〜バンクーバー | 全区間運休 |
カスケーズ Cascades | 519(南行き) 516(北行き) | シアトル〜バンクーバー | 9月26日再開 |
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