アメリカ南東部の都市間鉄道高速化プロジェクト(ワシントンD.C.〜リッチモンド編)

アメリカの首都ワシントンD.C.からバージニア州の州都リッチモンド(Richmond)までを結ぶ鉄道路線では、「DC2RVA(DC to Richmond Southeast High Speed Rail)」と呼ばれる都市間鉄道プロジェクトが進行中です。DC2RVAは、アメリカ合衆国運輸省が指定する「南東高速鉄道回廊(Southeast High Speed Rail Corridor: SEHSR)」の整備を目的として、ワシントンD.C.からノースカロライナ州シャーロット(Charlotte)までの区間で進められている既存鉄道インフラ改良プロジェクトの一つとなっています。同プロジェクトが完了すると、ワシントンD.C.とリッチモンドを結ぶ都市間列車が毎時1本運行に増発されるほか、同区間の最高速度が79mph(127km/h)から90mph(145km/h)へ引き上げられる予定です。

個性的なデザインの駅舎が建設されるハイスピード2の新駅(バーミンガム・カーゾン・ストリート駅編)

英国では、ロンドンとバーミンガム、マンチェスターなどを最高速度360km/hで走行可能な高速鉄道専用線で結ぶインフラプロジェクト「ハイスピード2(High Speed 2: HS2)」の整備が進められています。HS2は現在、2029〜2033年ごろの開業を目指してロンドンとミッドランド西部を結ぶ区間(フェーズ1)の建設が進められており、同区間には4つの個性的な新駅が誕生する予定です。その中において、ロンドンに次ぐ都市圏人口を抱えるバーミンガムの中心部に整備される「バーミンガム・カーゾン・ストリート(Birmingham Curzon Street)」駅は、19世紀以降に整備される英国の鉄道ターミナルとして最大の規模を誇る新駅となります。なお、HS2が開業すると同駅からロンドンまでは約52分、マンチェスターまでは約41分で結ばれることになります。

アムトラック、4月3日から全てのカナダ直通列車の運行を再開!

アムトラック(Amtrak)は20日、パンデミックの影響で運休が続いていたニューヨークとモントリオールを結ぶ国際列車「アディロンダック(Adirondack)」の運行を約3年ぶりに再開すると発表しました。アディロンダックの運行再開一番列車は、4月3日午前8時40分にニューヨーク・ペンステーション(Moynihan Train Hall)を出発し、最終目的地であるモントリオールには、午後8時16分に到着する予定となっています。また、折り返しとなるカナダからの一番列車は、4月4日午前11時10分にモントリオールを出発し、ニューヨークには同日の午後10時15分に到着する予定です。

個性的なデザインの駅舎が建設されるハイスピード2の新駅(インターチェンジ駅編)

英国では、ロンドンとバーミンガム、マンチェスターなどを最高速度360km/hで走行可能な高速鉄道専用線で結ぶインフラプロジェクト「ハイスピード2(High Speed 2: HS2)」の整備が進められています。HS2は現在、2029〜2033年ごろの開業を目指してロンドンとミッドランド西部を結ぶ区間(フェーズ1)の建設が進められており、同区間には4つの個性的な新駅が誕生する予定です。そのうちの一つでバーミンガムの郊外に整備されるインターチェンジ(Interchange)駅は、バーミンガム空港、ナショナル・エキシビション・センター(National Exhibition Centre: NEC)などへのゲートウェイになる予定す。なお、HS2が開業すると同駅からロンドンまで約38分、マンチェスターまで約37分という立地条件を生かして、駅周辺では大規模都市開発も計画されています。

ニューヨーク市地下鉄待望の新型車両「R211形」の営業運転が開始される!

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は10日、2021年から試運転を実施していた新型地下鉄車両「R211形」の営業運転をA系統で開始したと発表しました。同車両は川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)が製造する最新地下鉄車両で、ニューヨーク市地下鉄のBディビジョン(アルファベット系統)で運行されている既存車両を順次置き換える計画となっています。新型車両には、フルカラーLED表示器、監視カメラ、LED照明、車内デジタル表示機、混雑時のスムーズな乗り降りを考慮した従来よりも広いドアなど多くの最新設備が採用されており、次世代のニューヨーク市地下鉄を担っていくにふさわしい車両がデビューすることになります。R211形は、2026年にかけて1,175両が製造される予定となっているほか、さらに追加で最大437両の導入も検討されています。

ブライトライン、ラスベガスとロサンゼルス近郊を結ぶ高速鉄道の年内着工に向けて大きく前進!

ラスベガスと南カリフォルニア(ロサンゼルス近郊)を結ぶ高速鉄道「ブライトライン・ウェスト(Brightline West)」の計画を進めているブライトライン(Brightline)は9日、同鉄道の建設に関してカリフォルニア州建設労働組合評議会(SBCTC)と南ネバダ建設労働組合と協力していくことで基本合意に至ったと発表しました。ブライトラインは現在、同高速鉄道の年内着工を目指して関係機関との調整を進めており、先月21日には、高速鉄道労働組合との協力関係について合意した覚書を交わしています。また、今月中にはビクターバレー(Victor Valley)とロサンゼルス近郊のランチョ・クカモンガ(Rancho Cucamonga)を結ぶ区間の環境アセスメント結果の公表が予定されているほか、およそ100億ドル(約1兆3,600億円)とされる建設費用の一部について、2021年に成立したインフラ投資・雇用法(Infrastructure Investment and Jobs Act)から資金援助を受けるための申請準備も進められています。