フロリダ州マイアミ近郊で都市間鉄道を運行するブライトライン(Brightline)は20日、今年夏頃を予定しているウェストパームビーチ(West Palm Beach)〜オーランド(Orlando)間の延伸開業を前に、運行スケジュールおよび運賃を発表しました。それによると、マイアミからオーランドまでの最短所要時間は2時間59分となる見込みで、終日にわたり毎時1本(1日16往復)の列車が運行される予定です。チケットの販売についても5月から開始される予定で、マイアミからオーランドまでの運賃は、普通車に該当する「SMART」の運賃が片道79ドル(約10,600円)から、グリーン車に該当する「PREMIUM」の運賃が片道149ドル(約20,000円)からの設定となります。なお、今回のスケージュールおよび運賃の発表に合わせて、完成したオーランド空港駅の内部も公開されました。
※5月17日からオーランド延伸区間のチケット販売が開始されました。
マイアミ〜オーランド空港間の運行スケージュールおよび運賃
マイアミ発* | オーランド空港発 | 運行間隔 | 所要時間 | SMART (エコノミー)*** | PREMIUM (ビジネス)*** |
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始発:06:50 終電:21:45 | 始発:05:00 終電:20:50 | 毎時1本 (16往復) | 3時間30分** | 片道79ドル〜 | 片道149ドル〜 |
**ノンストップ列車は2時間59分
***最も制限のある運賃
Source: Brightline
ブライトラインとは?
ブライトラインは、2018年にマイアミとウェストパームビーチの間で運行を開始した民間鉄道で、これまでの北米の鉄道のイメージを一新する斬新なサービスを提供する都市間鉄道として注目されています。今夏に開業するウェストパームビーチ〜オーランド間の延伸区間では、一部区間において最高速度125mph(約200km/h)での運転が開始される予定となっています。なお、北米において最高速度200km/h以上で走行可能な鉄道路線が誕生するのは、ニューヨークを中心とした北東回廊(Northeast Corridor)に次いで2例目となります。
区間 | 最高速度 |
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マイアミ〜ウェストパームビーチ Miami – West Palm Beach | 79 mph (約127 km/h) |
ウェストパームビーチ〜ココア West Palm Beach – Cocoa | 110 mph (約177 km/h) |
ココア〜オーランド Cocoa – Orlando | 125 mph (約200 km/h) |
完成したオーランド空港駅
モダンで明るいイメージのエントランスとなっています。
チケットは基本はウェブやアプリでの購入となりますが、駅にはキオスクも設置されます。
待合エリアの前には改札機が設置されています。
改札は基本的に飛行機のチェックインと同じ感覚で、チケットにあるバーコードをスキャンすることで改札を済ませることができます。
SMARTクラス利用者向けの待合スペースです。
待合スペースには軽食やドリンクを楽しむことができるバー「Mary Mary」が設置されています。
また、無人決済が可能なコンビニ「MRKT」ではスナック類などを購入できます。
PREMIUMクラスの利用者は、専用ラウンジを利用することができます。
空港のラウンジのように、PREMIUMラウンジではドリンクやスナック類が無料で提供されます。
※1米ドル=134円で計算。
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