カリフォルニア高速鉄道、バイデン政権で成立したインフラ投資・雇用法を活用し13億ドルを調達か?

カリフォルニア高速鉄道局(California High-Speed Rail Authority: CHSRA)は24日、昨年11月に成立したインフラ投資・雇用法(Infrastructure Investment and Jobs Act)で旅客鉄道などに割り当てられる予算の一部を確保するための申請を行ったと発表しました。今回のCHSRAによる申請額は、総額13億ドル(約1,650億円)となっており、大規模鉄道インフラプロジェクトによる申請は、同法が成立して以来初めての事例となります。今回の申請額は、およそ1,000億ドルとも見積もられているロサンゼルス・サンフランシスコ間の建設費用からするとごくわずかではありますが、連邦政府からの新たな資金が確保ができれば、アメリカにおける最高時速320km以上で走行可能な高速鉄道の実現に弾みがつくことが期待されます

Source: CHSRA

今回の資金調達の内容

CHSRAによると今回の連邦政府予算の調達の主な目的は、以下の通り、早ければ2029年の開業を予定している先行整備区間(マーセド〜ベーカーズフィールド間)への資金確保がメインとなっています。

  1. 先行開業区間のマーセド〜ベーカーズフィールド間119マイル(約192km)を複線で整備するための追加費用
  2. マーセド〜ベーカーズフィールド間の構造物等設計に係る費用
  3. フレズノ駅とキングス・トゥーレアリ駅の開発費用
  4. 最高時速320km以上での走行に対応した高速鉄道車両6編成の調達費用
  5. ベイエリアおよび南カリフォルニア工区の設計協議費用

なお、4つ目の項目として6編成分の高速鉄道車両の調達費用が含まれていることから、今回申請した資金が確保されれば、車両の調達先を決める入札が実施されることになります。カリフォルニア高速鉄道の運行事業者は、すでにドイツのDBに決定していることからシーメンスを含む欧州勢の車両メーカーが選択される可能性が高そうですが、運行事業者への入札は採算性の問題から断念した日本の企業連合がこの車両入札に参加するのか気になるところです。

Image: CHSRA

これまで幾度となくプロジェクトが遅延に追い込まれてきたカリフォルニア高速鉄道プロジェクトですが、同プロジェクトがアメリカの高速鉄道のパイオニア事例となりうるのか、今後も動向が注目されます。

※1米ドル=127円で計算

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