ブライトライン、今夏のオーランド延伸開業を前に運行スケージュールおよび運賃を発表!

2023年5月17日更新

フロリダ州マイアミ近郊で都市間鉄道を運行するブライトライン(Brightline)は20日、今年夏頃を予定しているウェストパームビーチ(West Palm Beach)〜オーランド(Orlando)間の延伸開業を前に、運行スケジュールおよび運賃を発表しました。それによると、マイアミからオーランドまでの最短所要時間は2時間59分となる見込みで、終日にわたり毎時1本(1日16往復)の列車が運行される予定です。チケットの販売についても5月から開始される予定で、マイアミからオーランドまでの運賃は、普通車に該当する「SMART」の運賃が片道79ドル(約10,600円)から、グリーン車に該当する「PREMIUM」の運賃が片道149ドル(約20,000円)からの設定となります。なお、今回のスケージュールおよび運賃の発表に合わせて、完成したオーランド空港駅の内部も公開されました。

アムトラックの利用者数トップ10(2022年度版)

アムトラック(Amtrak)は22日、2022年度(2021年10月〜2022年9月)の利用状況などを取りまとめた予算概算要求のための年次報告書を公開しました(General and Legislative Annual Report)。コロナとの共存へと舵を切った2022年度のアムトラック利用者数は、2021年度と比較して概ね倍増しましたが、パンデミック前の2019年度と比較すると依然として7〜8割程度にとどまる結果となりました。以下、2022年度のアムトラック利用者数トップ10を、駅、州、列車ごとにまとめました。

アムトラック、4月3日から全てのカナダ直通列車の運行を再開!

アムトラック(Amtrak)は20日、パンデミックの影響で運休が続いていたニューヨークとモントリオールを結ぶ国際列車「アディロンダック(Adirondack)」の運行を約3年ぶりに再開すると発表しました。アディロンダックの運行再開一番列車は、4月3日午前8時40分にニューヨーク・ペンステーション(Moynihan Train Hall)を出発し、最終目的地であるモントリオールには、午後8時16分に到着する予定となっています。また、折り返しとなるカナダからの一番列車は、4月4日午前11時10分にモントリオールを出発し、ニューヨークには同日の午後10時15分に到着する予定です。

ドイツ鉄道、国内最速運転に対応した次世代車両「ICE 3neo」とは?

ドイツ鉄道(Deutsche Bahn: DB)は昨年12月5日から、フランクフルト中央駅(Frankfurt/Main)とケルン(Köln)を結ぶケルン-ライン=マイン高速線(Cologne-Frankfurt high-speed railway)において、ドイツ国内の営業最高速度である時速300km運転に対応したICE 3(Intercity-Express 3)の次世代車両「ICE 3neo」の営業運転を開始しました。ICE 3neoは、シーメンス・モービリティがドイツ鉄道向けに開発した「ヴェラロMS(Velaro MS)」と呼ばれる動力分散方式の4電源対応高速車両で、ベルギーやオランダでの運行にも対応しています。同車両は、2030年にかけて増加が予想される座席需要に対応するため、2029年までに合計73編成が増備される予定となっています。

アムトラック、カスケーズのカナダ直通運転を9月26日から再開!

アムトラックは31日、パンデミックの影響で2020年3月から運休している「カスケーズ(Cascades)」のシアトル〜バンクーバー間の運行を、正式に再開すると発表しました。プレスリリースによると、カナダ直通運転を行う一番列車は、シアトル・キングストリート(King Street)駅を9月26日月曜日午前7時45分に出発し、バンクーバー・パシフィックセントラル(Pacific Central)駅に午前11時45分に到着する予定となっています。なお、カナダ直通運転を行う列車は、当面の間1日1往復での運行となりますが、乗務員の確保や使用車両の調整などができ次第、パンデミック前と同じ1日2往復体制となる予定です。秋の行楽シーズンが本格化するのを前に、カスケーズのカナダ直通運転の再開が決まったことで、シアトル・バンクーバー間の交流が活性化されることが期待されています。

ニューヨーク地下鉄、地下トンネル内での通信環境整備をスタート!全線での整備完了は10年後

ニューヨーク市地下鉄(New York City Subway)やスタテンアイランド鉄道(Staten Island Railway: SIR)などを運行するMTA(Metropolitan Transportation Authority)は26日、総軌道延長およそ418マイル(約670km)におよぶ地下トンネル内において、携帯電波の受信ができるよう通信環境の整備をする工事を開始すると発表しました。この工事は、現在ニューヨーク地下鉄およびSIRの地下駅でWi-Fiや携帯電波接続サービスを提供しているトランジットワイヤレス(Transit Wireless)社が実施するもので、整備にかかる費用およそ6億ドル(約820億円)は全額同社負担で実施され、整備完了後に同社が携帯キェリア各社や個別の契約者から得る使用料の一部はMTAにも支払われることになります。また、今回の地下トンネル内の通信環境整備とあわせて、駅構内のWi-Fiサービスを地上駅にも拡大する予定です。