ワシントンメトロ、2026年にデビュー予定の新型車両「8000形」の新イメージを公開

ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)は22日、2026年にデビューを予定している新型車両「8000形(8000-series)」のデザインを決定するため、利用者からのフィードバックを募集すると発表しました。8000形は、日立レール(Hitachi Rail)がメリーランド州ワシントン郡に建設中の新工場で製造する予定の次世代地下鉄車両で、旧型車両の2000形、3000形および6000形の置き換えおよび輸送力増強を目的として、最大800両が増備される予定です。WMATAは、新型車両のデザインに利用者の意見を反映するため、5月23日から30日までの期間、ギャラリー・プレイス・チャイナタウン(Gallery Pl-Chinatown)駅で新シートのモックアップや新たなイメージ、ビデオなどを展示した仮設ブースを設置しています。

LAメトロ、リージョナル・コネクターが6月16日に開業!

LAメトロ(LA Metro)は22日、ダウンタウンLA付近で2014年から建設工事が進められていた新ライトレール路線「リージョナル・コネクター(Regional Connector)」を、6月16日(金)に開業すると発表しました。リージョナル・コネクターは、ライトレール3路線の相互乗り入れを可能にする全長1.9マイル(約3km)の新地下路線で、同線の開通によってサンタモニカ、ロングビーチ、パサデナといったロサンゼルス近郊エリア間の相互アクセス向上が期待されています。また、リージョナル・コネクターの開通に合わせて、ダウンタウンLAに3つの新駅が開業する予定です。これにより、ロサンゼルス近郊エリアからLAの人気観光スポットの一つでもある現代アート美術館「ザ・ブロード(The Broad)」、ウォルト・ディズニー・コンサートホール、アメリカ最大の日本人街「リトル・トーキョー」などへのアクセスも向上することになります。

アムトラック、シカゴ〜セントルイス間の一部で最高時速180km運転を開始

アムトラック(Amtrak)とイリノイ州交通局(Illinois Department of Transportation: IDOT)は3日、イリノイ州シカゴとミズーリ州セントルイス(St. Louis)を結ぶ「シカゴ・セントルイス回廊(Chicago-St. Louis corridor)」のうち、全体のおよそ8割にあたるイリノイ州ジョリエット(Joliet)〜同州オールトン(Alton)間、約220マイル(約354km)の区間において、列車の最高速度を110mph(約180km/h)に引き上げると発表しました。同区間ではシカゴとセントルイスなどを結ぶ都市間列車「リンカーン・サービス(Lincoln Service)」が4往復、シカゴとテキサス州サンアントニオなどを結ぶ長距離列車「テキサス・イーグル(Texas Eagle)」が1往復運行されていますが、これら全ての列車が180km/h運転の対象となる予定です。

ブライトライン、今夏のオーランド延伸開業を前に運行スケージュールおよび運賃を発表!

2023年5月17日更新

フロリダ州マイアミ近郊で都市間鉄道を運行するブライトライン(Brightline)は20日、今年夏頃を予定しているウェストパームビーチ(West Palm Beach)〜オーランド(Orlando)間の延伸開業を前に、運行スケジュールおよび運賃を発表しました。それによると、マイアミからオーランドまでの最短所要時間は2時間59分となる見込みで、終日にわたり毎時1本(1日16往復)の列車が運行される予定です。チケットの販売についても5月から開始される予定で、マイアミからオーランドまでの運賃は、普通車に該当する「SMART」の運賃が片道79ドル(約10,600円)から、グリーン車に該当する「PREMIUM」の運賃が片道149ドル(約20,000円)からの設定となります。なお、今回のスケージュールおよび運賃の発表に合わせて、完成したオーランド空港駅の内部も公開されました。

アイルランド国鉄、2025年から運行開始予定の新型車両のモックアップを公開!

アイルランド国鉄(Irish Rail)とアルストム(Alstom)は29日、「ダブリン高速輸送(Dublin Area Rapid Transit: DART)」に導入予定の新型通勤車両の実物大モックアップを公開しました。新型車両は、アルストムのモジュラー設計を採用した通勤電車ブランド「X’trapolis」をベースにしたもので、これまでに合計185両(5両編成37本)の発注が確定しており、今後10年間で最大で750両が導入される予定となっています。なお、これまでに発注された車両の内訳は、5両編成の電車が6本、同じく5両編成の蓄電池電車が31本となっています。新型車両は、2025年からダブリン中心部と約56km北に位置する郊外の街「ドロヘダ(Drogheda)」を結ぶ区間に投入され、その後、順次運行区間を拡大していく予定となっています。

アムトラックの利用者数トップ10(2022年度版)

アムトラック(Amtrak)は22日、2022年度(2021年10月〜2022年9月)の利用状況などを取りまとめた予算概算要求のための年次報告書を公開しました(General and Legislative Annual Report)。コロナとの共存へと舵を切った2022年度のアムトラック利用者数は、2021年度と比較して概ね倍増しましたが、パンデミック前の2019年度と比較すると依然として7〜8割程度にとどまる結果となりました。以下、2022年度のアムトラック利用者数トップ10を、駅、州、列車ごとにまとめました。