アイルランド国鉄(Irish Rail)とアルストム(Alstom)は29日、「ダブリン高速輸送(Dublin Area Rapid Transit: DART)」に導入予定の新型通勤車両の実物大モックアップを公開しました。新型車両は、アルストムのモジュラー設計を採用した通勤電車ブランド「X’trapolis」をベースにしたもので、これまでに合計185両(5両編成37本)の発注が確定しており、今後10年間で最大で750両が導入される予定となっています。なお、これまでに発注された車両の内訳は、5両編成の電車が6本、同じく5両編成の蓄電池電車が31本となっています。新型車両は、2025年からダブリン中心部と約56km北に位置する郊外の街「ドロヘダ(Drogheda)」を結ぶ区間に投入され、その後、順次運行区間を拡大していく予定となっています。
公開されたモックアップのイメージ
すでに公開されていたCGイメージと同じく、アイルランド国旗を連想させる鮮やかなグリーンがカッコいい先頭車両となっています。
前面の行き先表示器にはフルカラーLEDが採用されています。蓄電池電車は、最大で80km程度の距離を蓄電池のみで走行ができるようになります。
最新車内設備として、車内の混雑情報なども表示可能な情報案内ディスプレイ、電動バイクなどの充電にも使用可能なコンセント、車内WiFi、監視カメラなどが設置されます。また、乗降ドアもかなりワイドなものが採用されています。
車椅子スペースはかなり広めの空間が確保されます。
ベビーカーや自転車用のスペースも設置され、誰もが利用しやすい車内設備が提供されます。
優先座席のシートカバーです。シートは比較的長距離な利用も想定したデザインが採用されています。
人間工学に基づいてデザインされた運転席は日本の通勤電車というより特急電車といったイメージです。
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