ニューヨーク州は、アムトラック(Amtrak)、ロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)およびNJトランジット(New Jersey Transit: NJ Transit)が発着するペン・ステーション(Pennsylvania Station: Penn Station)の拡張プロジェクトを進行中です。これは、ペン・ステーションに隣接するニューヨーク市歴史建造物の一つであるジェームズ・ファーレー郵便局を活用して実施されているものです。完成後はモイニハン・トレイン・ホール(Moynihan Train Hall)として、1日約60万人の利用を誇るアメリカ最大の鉄道ターミナルにふさわしい空間が誕生することになります。
本プロジェクトのフェーズ1であるウェスト・エンド・コンコース(West End Concourse)およびエイスアベニュー・エントランス(8th Avenue Entrance)の建設は、2017年6月に完了しています。現在はフェーズ2が進行中で、本プロジェクトの目玉となるガラスドーム屋根を有する大コンコースの建設などが行われており、2021年に完成予定となっています。
なお、NJトランジットの発着するホームについては、ウェスト・エンド・コンコースのみと接続されます。
モイニハン・トレイン・ホールの位置
公開されているデザイン
モイニハン・トレイン・ホールの外観イメージです。本プロジェクトで活用されるニューヨーク市歴史建造物のジェームズ・ファーレー郵便局は、初代ペン・ステーションの建物と同じマッキム・ミード・アンド・ホワイト建築設計事務所が設計しました。なお、本プロジェクト完成後も郵便局としての機能は残ります。
ハドソンヤードの最新高層ビル群をバックと歴史的な石造りの外観がとてもマッチしています。
ガラスドーム天井が目を引く開放的な空間が生まれます。完成後は、アムトラックおよびロングアイランド鉄道の新たなコンコースとして使用されます。
現在のペン・ステーションのコンコースは地下空間としてのイメージが強くあまり開放感がありませんが、新コンコースはガラス天井から陽光が降り注ぐ心地よい空間となりそうです。
プラットホームへの階段です。大型の発車案内ディスプレイも設置されます。
プラットホームはコンコースの真下にあります。
駅構内にはショップやレストランも進出し便利になります。
長距離列車の乗車前にコンコースを眺めながらの軽食も旅の雰囲気を盛り上げてくれそうです。
コンコース階を見下ろすバーも良い雰囲気です。
新たなメトロポリタンラウンジ(Metropolitan Lounge)も設置されます。アセラファーストクラス、寝台およびアムトラックの上級会員が利用可能です。
Source: Amtrak
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