スイスの鉄道車両メーカー「シュタッドラー・レール(Stadler Rail AG)」とカリフォルニア州サンバーナーディーノ郡運輸局(San Bernardino County Transit Authority: SBCTA)は、9月20日〜23日にかけてドイツのベルリンで開催されたイノトランス(InnoTrans)において、シュタッドラー初の燃料電池電車となる「FLIRT H2」を公開しました。同車両は、今年10月に開業予定の南カリフォルニアのサンバーナーディーノとレッドランズを結ぶおよそ14kmの新路線「アロー(Arrow)」において、2024年から運行が開始される予定となっており、米国初の燃料電池電車となる予定です。
Source: Stadler
公開されたFLIRT H2のイメージ
車両スペックなどは、すでにSBCTAに導入されて試運転が実施されているFLIRT車両(ディーゼル・エレクトリック方式)と同じですが、水素で走る電車ということで水をイメージしたラッピングが施されています。
米国の鉄道は貨物輸送が主体であり、電化されている路線は全体の1%未満となっています。そんな米国においても環境問題への関心の高まっており、今後、燃料電池電車の普及が進むことになるのか注目されます。
SBCTA FLIRT H2の概要
運行者 | メトロリンク(Metrolink) ※車両保有者:サンバーナーディーノ郡交通局(San Bernardino County Transportation Authority: SBCTA) |
製造者 | シュタッドラー・レール(Stadler Rail AG) |
導入編成 | 1編成(2両連接編成+ 中間動力車) |
車両番号 | ー |
定員 | 232人(120席) |
営業開始(予定) | 2024年〜 |
運行路線 | ARROW |
運行区間 | サンバーナーディーノ・トランジット・センター(San Bernardino Transit Center)駅〜レッドランズ大学(University of Redlands)駅 |
設計最高速度 | 79 mph(127km/h) |
制御方式 | 燃料電池方式 |
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