サウンドトランジット「シリーズ1」電車

サウンドトランジットの「シリーズ1(Series 1)」は、シアトルの都市鉄道路線「リンク(Link)」で運行されている近畿車輛(KINKISHARYO International L.L.C.)製のライトレール車両です。同車両は、2009年のリンク開業時までに35両が製造されました。その後、2016年のユニバーシティ・リンク・エクステンション(University Link Extension)に合わせて27両が増備され、現在は合計62両が活躍しています。今後、イーストサイドへの新路線にも対応するための改造が予定されています。

今回は、サウンドトランジットの初代ライトレール車両であるシリーズ1電車についてフォトレポします。

エクステリア

前面デザインは、同じく近畿車輛が製造したLAメトロで運行されているP3010形に似ています。なお、ヘッドライトはLEDヘッドライトへの交換が完了しています。

テールライト点灯時の様子です。

車体側面のカラーリングは、サウンドトランジットのバスや通勤列車と同じカラーリングとなっています。シアトルの地形の特徴である氷河によって形成されたピュージェット湾(Puget Sound)の波を連想させる?カラーリングとなっています。

側面の行先表示です。シンプルなLED行き先表示器となっています。

3車体連接車であることが分かる中間部です。中間部の真下には台車があります。

2021年10月に開業したばかりのノースゲート(Northgate)駅に停車中のシリーズ1です。通常は4両編成で運行されています。

インテリア

車内は車両中間部と車椅子スペースを除いてクロスシートとなっています。

70%低床車両ということで、運転席の後方エリアは段差があります。

運転席の後方エリアのアップです。長時間乗る場合は、このエリアの方が人の出入りが少ないのでおすすめです。

中間部分はロングシートとなっています。車幅が狭いため、向かいに他の乗客が座ると少し気まずい感じになります。

シートにはファブリックが採用されており、パターンはこれも波を意識しているのでしょうか。

乗降ドア付近です。ドア横には自転車およびスーツケース置き場があります。シアトル・タコマ空港へのアクセス路線なので、空港利用者にとっては便利なスペースです。

簡易のLED案内表示器が車内6箇所に設置されています。

運転席後ろには近畿車輛製であることが分かるプレートが貼られています。

シリーズ1車両の概要
Image: 近畿車輛
運行者サウンドトランジット(Sound Transit: ST)
製造者近畿車両(KINKISHARYO International L.L.C.)
編成(車両)数62両(3車体連接車)
車両番号101〜162
定員74人(着席)
営業開始2009年〜(101〜135)、2014年〜(136〜162)
運行路線1ライン(1 Line)
運行区間全区間
設計最高速度93 km/h
制御方式IGBT-VVVFインバータ制御(Elin EBG製)
Source: 近畿車両

Source: Sound Transit, 近畿車輛

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