個性的なデザインの駅舎が建設されるハイスピード2の新駅(オールド・オーク・コモン駅編)

英国では、ロンドンとバーミンガム、マンチェスターなどを最高速度360km/hで走行可能な高速鉄道専用線で結ぶインフラプロジェクト「ハイスピード2(High Speed 2: HS2)」の整備が進められています。HS2は現在、2029〜2033年ごろの開業を目指してロンドンとミッドランド西部を結ぶ区間(フェーズ1)の建設が進められており、同区間には4つの個性的な新駅が誕生する予定です。そのうちの一つ、オールド・オーク・コモン(Old Oak Common)駅は、ロンドン北西部に整備される新駅で、エリザベス線などの列車が乗り入れるグレート・ウェスタン本線(Great Western Main Line)と接続する重要な交通ハブとなります。なお、HS2のロンドン・ユーストン(London Euston)駅が開業するまでの間は、オールド・オーク・コモン駅がロンドン側の暫定ターミナル駅としての役割を果たすことになります。

ロンドンの新たな大動脈「エリザベス線」が5月24日に誕生!東西直通運転は秋から開始

ロンドン交通局(Transport for London: TfL)は、2009年から建設を進めているロンドン中心部パディントン(Paddington)とアビーウッド(Abbey Wood)を結ぶ新線「エリザベス線(Elizabeth Line)」の運行を5月24日から開始します。同線は、総工費およそ3兆円をかけて「グレート・ウェスタン本線(Great Western Main Line)」と「グレート・イースタン本線(Great Eastern Main Line)」をロンドン中心部で直通させ、ロンドンの東西を結ぶ全長約118kmの鉄道大動脈を構築する「クロスレール(Crossrail)」プロジェクトの新線区間として整備されました。なお、現在「TfLレール(TfL Rail)」として運行されている列車についても、今回の新線開業と同時にエリザベス線に改称されますが、直通運転が開始されるのは今秋以降となります。