ドイツ鉄道、国内最速運転に対応した次世代車両「ICE 3neo」とは?

ドイツ鉄道(Deutsche Bahn: DB)は昨年12月5日から、フランクフルト中央駅(Frankfurt/Main)とケルン(Köln)を結ぶケルン-ライン=マイン高速線(Cologne-Frankfurt high-speed railway)において、ドイツ国内の営業最高速度である時速300km運転に対応したICE 3(Intercity-Express 3)の次世代車両「ICE 3neo」の営業運転を開始しました。ICE 3neoは、シーメンス・モービリティがドイツ鉄道向けに開発した「ヴェラロMS(Velaro MS)」と呼ばれる動力分散方式の4電源対応高速車両で、ベルギーやオランダでの運行にも対応しています。同車両は、2030年にかけて増加が予想される座席需要に対応するため、2029年までに合計73編成が増備される予定となっています。

オーストリア連邦鉄道、新型「ナイトジェット」の車内を公開!2023年夏デビュー予定

オーストリア連邦鉄道(Austrian Federal Railways: ÖBB)は6日、ヨーロッパ各都市を結ぶ国際寝台列車「ナイトジェット(Nightjet)」へ導入される新型寝台客車のインテリアを、車両製造元であるシーメンス・モービリティ(Siemens Mobility)のウィーン工場で公開しました。新型ナイトジェットは、2025年末までに合計33編成(7両編成33本)が導入される予定で、まずは2023年夏頃から、人気路線であるウィーンおよびミュンヘンからローマ、ヴェネツィアおよびミラノを結ぶ路線への投入が予定されています。新型ナイトジェットでは、従来車両を使用したナイトジェットと同様に寝台個室、クシェットと呼ばれる簡易寝台個室、普通座席などのサービスが提供されるほか、クシェットの新たな客室設備としてカプセルホテルのような「ミニ・キャビン(Mini Cabin)」も提供されます。

オランダ鉄道、今年末までに運行開始予定の新型インターシティ電車を公開

オランダ鉄道(Nederlandse Spoorwegen: NS)は2日、今年末までに営業運転を開始予定の「インターシティ次世代電車(The Intercity New Generation: ICNG)」 をロッテルダム中央(Rotterdam Central)駅で公開しました。ICNGには、最高速度200km/hに対応したアルストム(Alstom)の低床型電車「コラディア・ストリーム(Coradia Stream)」が採用されており、合計99編成(5両99本)が導入されます。なお、このうち20編成はベルギー乗り入れにも対応した編成となります。ICNGは、オランダ南高速線(HSL Zuid)を使用してアムステルダム(Amsterdam)〜ロッテルダム(Rotterdam)〜ブレダー(Breda)間を結ぶ「インターシティ・ダイレクト(Intercity direct)」に投入された後、ハーグ(Hague)〜ロッテルダム〜エイントホーフェン(Eindhoven)間の列車にも投入される予定となっています。