フロリダ州のマイアミとウェストパームビーチを結ぶ民間旅客鉄道「ブライトライン(Brightline)」は9日、ウェストパームビーチからオーランド国際空港までのおよそ170マイル(約270 km)の延伸プロジェクトによって開業する、オーランド国際空港駅の完成イメージを公開しました。ブライトラインは、アメリカの旅客鉄道のイメージを一新する革新的なサービスを提供している鉄道会社として注目されており、今回完成イメージが公開されたオーランド国際空港駅のおいても、同社がすでに他の駅で展開している無人決済が可能なコンビニ「MRKT」、オリジナルカクテルや軽食などを提供するバー「Mary Mary」、プレミアムクラス利用者向けのラウンジサービスなどが提供される予定です。
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将来の高速鉄道化を見据えたアメリカ南東部で進む都市間鉄道プロジェクト(概要編)
全米第8位(2021年時点)の都市圏人口を抱えるアトランタ都市圏をはじめとして、今後も大幅な人口増加が見込まれるアメリカ南東部では、「南東回廊(Southeast Corridor)」と呼ばれる高速鉄道(高速陸上交通)整備構想が進められています。南東回廊の地域特性として、車中心の都市開発が進められてきたことで都市間鉄道がほぼ消滅してしまっていること、一定の需要が見込まれるアトランタ〜マイアミ、アトランタ〜ワシントンD.C.といった大都市圏同士の都市間距離が東京〜福岡間とほぼ同じ900km程度あるため、高速鉄道の利点を最大限に発揮できないことがあげられます。そのため南東回廊の整備にあたっては、まずワシントンD.C.、アトランタ、マイアミ都市圏における都市間鉄道ネットワークを強化することからスタートし、最終的に広域ネットワークを構築することを目指してプロジェクトが進められています。
ブライトライン、ウォルトディズニーワールドへの延伸ルートを変更
ブライトライン(Brightline)は28日、オーランド国際空港駅からウォルトディズニーワールドの最寄駅となるディズニースプリングス駅への延伸ルートを変更すると発表しました。新しいルートは「サンシャイン回廊(Sunshine Corridor)」と呼ばれ、オーランド近郊を結ぶ通勤鉄道「サンレール(SunRail)」との共同運行区間として整備される予定です。この変更により、ユニバーサルが建設中の第4のテーマパーク「エピック・ユニバース(Epic Universe)」やシーワールド(SeaWorld Orlando)などに隣接するエリアに新駅が建設される一方、当初ディズニーの敷地内に計画されていたディズニー・スプリングス(Disney Springs)駅については、敷地外へと変更されることになります。
ブライトライン、オーランド国際空港〜タンパ間の延伸工事に向けて連邦補助金を確保
アメリカ初の民間高速鉄道であるブライトライン(Brightline)は1日、計画中のオーランド国際空港からタンパ(Tampa)までの延伸区間約67マイル(約108km)の整備に向けて、米国運輸省(United States Department of Transportation : USDOT)からおよそ1,600万ドル(約21億5,000万円)の補助金を確保したと発表しました。同社は今回の予算確保を受けて、延伸区間の建設に必要な構造物設計や必要な環境許可の取得を進めるとしており、インターステート4号線(Interstate 4: I-4)に沿う形で建設される立体交差区間のうち、15%〜30%にあたる構造物の設計を終えることができるとしています。
ブライトライン、建設中のオーランド国際空港駅に試運転車両が初入線!
フロリダ州マイアミからウェストパームビーチ(West Palm Beach)までの都市間列車を運行するブライトライン(Brighline)は17日、すでに建設工事がほぼ完了しているオーランド国際空港駅に試運転車両が初入線したと発表しました。ブライトラインによると、ウェストパームビーチからオーランドまでの延伸区間の建設工事は今月時点でおよそ8割が完成しており、2023年はじめにはマイアミからオーランド間の約170マイル(約274km)が3時間で結ばれることになります。なお、オーランドまでの延伸に伴い車両の増備も実施される予定で、今年夏頃までに5編成分(電気式ディーゼル機関車のシーメンスチャージャーを11両、客車のシーメンスベンチャーを20両)が導入される予定です。
ブライトライン、オーランド国際空港駅周辺の建設工事が完了
フロリダ州マイアミからウェストパームビーチ(West Palm Beach)までの都市間列車を運行するブライトライン(Brighline)は、ウェストパームビーチからオーランド国際空港までの延伸工事を進めています。現在、170マイル(約274km)の延長区間のうち約7割の工事が完成しており、すでに建設工事が完了しているオーランド国際空港周辺の真新しい施設などの写真が公開されています。この延伸区間には、ブライトライン初となる最高速度200km/hで走行可能な区間が含まれているため、2022年末以降に予定されているこの区間の開業によって、アメリカ初の民間高速鉄道が誕生することになります。