ニューヨークのマンハッタンとロングアイランドを結ぶ全米最大の通勤鉄道「ロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)は24日、マンハッタンなどの地下で建設を進めていた「イースト・サイド・アクセス(East Side Access)」において、1月25日(水)から営業列車の運行を開始すると発表しました。始発列車は、クイーンズのジャマイカ(Jamaica)駅を10時45分に出発する急行列車となり、11時7分にグランド・セントラル・マディソン(Grand Central Madison)駅に到着する予定です。なお、今後3週間程度の間は暫定開業期間となる予定で、すべての列車がジャマイカ駅とグランド・セントラル・マディソン駅間での折り返し運転となります。
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ニューヨーク市鉄道網のボトルネックを解消する新線「IBX」はライトレール方式での整備が最有力に
ニューヨークの鉄道路線の多くは、都心部であるマンハッタンから放射線状に広がっています。このため、ブルックリンやクイーンズといった人口が集中するエリア間の移動については、現状では地下鉄G系統しか整備されておらず、かねてからこの点がニューヨーク鉄道網の弱点とされてきました。この問題を解決するために、昨年からニューヨーク州のキャシー・ホークル(Kathy Hochul)知事が中心となって本格的な検討が開始されたプロジェクトが「インターボロー・エクスプレス(Interborough Express: IBX)」です。IBXが完成すると、ニューヨーク市外縁部のブルックリンやクイーンズにおいてマンハッタンから放射線状に広がる路線と相互に連絡できるようになり、同市の鉄道広域ネットワークの形成に大きく貢献するものと考えられています。
ロングアイランド鉄道、イーストサイドアクセス開業後の運行スケジュールを発表!
ニューヨーク近郊の通勤鉄道路線であるロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)は2日、今年12月に予定されている「イーストサイドアクセス(East Side Access: ESA)」の開業を前に、新スケージュールの素案を発表しました。イーストサイドアクセスは、現状マンハッタンの起点がペンステーション(Penn Station)のみとなっているロングアイランド鉄道を、マンハッタンイーストサイドの鉄道拠点であるグランドセントラル駅に直通させるためのプロジェクトで、完成するとおよそ半数の乗客がグランドセントラル利用に移行するとみられています。今回発表された新スケジュールでは同鉄道史上最大規模の増発が実施される予定で、マンハッタンの2大ターミナルを活用することで、平日の運行本数を現状のおよそ4割増(665本から929本)とする大胆なダイヤ改正が実施されることとなります。