アメリカの高速鉄道整備計画と言えば、2000年代後半から聞かれるようになったカリフォルニア高速鉄道やテキサスセントラル鉄道といった計画を想像される方も多いかと思いますが、アメリカで高速鉄道整備構想の検討が始まったのは、日本で東海道新幹線が開通した1964年頃までさかのぼることをご存知でしょうか。現在、アメリカで唯一最高速度200km/h以上の高速運転を行なっている鉄道路線はボストンとワシントンD.C.を結ぶ北東回廊(Northeast Corridor)のみとなっていますが、実はこの北東回廊では1969年から運行開始した「メトロライナー(Metroliner)」によって最高速度190km/hでの営業運転を実現しています。