カリフォルニア高速鉄道局(California High-Speed Rail Authority: CHSRA)は18日、サンフランシスコとサンノゼを結ぶ全長約43マイル(69km)の区間について、環境アセスメントの評価書(Final EIR/EIS)を承認したと発表しました。これにより、カリフォルニア高速鉄道の第1期整備区間であるサンフランシスコとロサンゼルス・アナハイムを結ぶ全長500マイル(805km)におよぶ区間うち、およそ8割にあたる420マイル(676km)の区間において環境アセスメントが終了したことになります。また、2030年までに先行開業を目指すベーカーズフィールド(Bakersfield)〜マーセド(Marced)間についても動きがあり、最後まで未着工となっていた52.4マイル(84km)の区間の構造物設計などを実施する事業者が決定しました。
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カリフォルニア高速鉄道、サンフランシスコ・サンノゼ間の評価書を公表!8月半ばにも整備方法を決定へ
カリフォルニア高速鉄道局(California High-Speed Rail Authority: CHSRA)は10日、サンフランシスコ〜サンノゼ間約43マイル(約70km)区間の環境アセスメント評価書(FEIS)を公表しました。同区間については、サンフランシスコとサンノゼなどを結ぶ通勤鉄道「カルトレイン(Caltrain)」と線路を共有する区間として整備する方針がすでに示されていましたが、新たな通過線の設置やサンノゼ・ディリドン駅付近の高架化の必要性などについて検討が継続されていました。今回公表された評価書では、2020年に公表された準備書(DEIS)と同様に通過線を新設しないA案(Alternative A)が推奨されており、今後、8月17日〜18日に予定されている同局のボードミーティングにおいて承認されれば、同区間の整備方法が決定されることになります。
カリフォルニア高速鉄道と同時期の開業を目指す「BARTシリコンバレー・フェーズ2」とは?
サンフランシスコ・ベイエリアの都市鉄道であるベイエリア高速鉄道(Bay Area Rapid Transit: BART)は、2009年よりシリコンバレーの中心地であるサンノゼエリアへの延伸工事を進めています。これまでに、2017年にフリーモント(Fremont)〜ウォームスプリングス(Warm Springs)間の約8.7 km、2020年にウォームスプリングス〜ベリエッサ(Berryessa/North San Jose)間の約16kmが開業しています。現在は、シリコンバレー延伸プロジェクトの最終段階となるサンノゼ・ダウンタウンへの延伸計画「BARTシリコンバレー・フェーズ2(BART Silicon Valley Phase II)」が進められており、カリフォルニア高速鉄道のシリコンバレー区間と同じ2031年ごろの開業が予定されています。
カリフォルニア高速鉄道、サンノゼ〜マーセド間の建設ルートなどを決定!
カリフォルニア州高速鉄道局は28日、サンフランシスコ・ベイエリアを含む工区として初めてとなるサンノゼ〜マーセド間の環境アセスメントが完了し、同区間の建設ルートおよび整備方法を決定したと発表しました。これにより、フェーズ1として2033年までに整備されるサンフランシスコ〜ロサンゼルス・アナハイム間全長約800kmのうち、およそ8割にあたる約640kmの区間の建設ルートおよび整備方法が確定したことになります。また、フェーズ1全区間開業よりも一足早く2031年の開業を目指すセントラルバレー〜シリコンバレー間の高速鉄道実現に向けて、重要なマイルストーンが達成されたことになります。
カルトレイン、サンノゼ・ディリドン駅前に建設予定の再開発ビル完成イメージを公開
カルトレイン(Caltrain)は、27日に開催されたJPB(Peninsula Corridor Joint Powers Board)のWPLP委員会ミーティング(JPB WPLP 4-27-22)において、将来カリフォルニア高速鉄道が乗り入れる予定のサンノゼ・ディリドン(San Jose Diridon)駅前に整備予定の2棟の再開発ビルの新たな完成予想イメージを公開しました。同駅周辺では、「ダウンタウン・ウェスト(Downtown West)」と呼ばれるGoogleによる公共交通指向型開発(TOD)も計画されており、カルトレインの再開発ビルは同駅周辺の再開発エリアへのゲートウェイとしての役割を果たすこととなります。
建設が進むカリフォルニア高速鉄道ネットワーク(フレズノ〜ベーカーズフィールド編)
全米一の人口を抱えるカリフォルニア州では、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴ、サクラメントなど、州内の主要都市を最高時速320km以上の高速鉄道で結ぶ「カリフォルニア高速鉄道(California High-Speed Rail: CAHSR)」プロジェクトが進行中です。同プロジェクトはカリフォルニア州高速鉄道局(California High-Speed Rail Authority)が中心となって進められているもので、2008年には、最重要区間であるサンフランシスコ〜ロサンゼルス/アナハイム間の建設費の一部に州の税金を投じることを問う住民投票「Proposition 1A」が承認されました。