アムトラック(Amtrak)とイリノイ州交通局(Illinois Department of Transportation: IDOT)は3日、イリノイ州シカゴとミズーリ州セントルイス(St. Louis)を結ぶ「シカゴ・セントルイス回廊(Chicago-St. Louis corridor)」のうち、全体のおよそ8割にあたるイリノイ州ジョリエット(Joliet)〜同州オールトン(Alton)間、約220マイル(約354km)の区間において、列車の最高速度を110mph(約180km/h)に引き上げると発表しました。同区間ではシカゴとセントルイスなどを結ぶ都市間列車「リンカーン・サービス(Lincoln Service)」が4往復、シカゴとテキサス州サンアントニオなどを結ぶ長距離列車「テキサス・イーグル(Texas Eagle)」が1往復運行されていますが、これら全ての列車が180km/h運転の対象となる予定です。
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シカゴ・オヘア国際空港、開業以来最大のリニューアルプロジェクト「O’Hare 21」が進行中
アメリカ第三位の都市圏を有するシカゴの玄関口「シカゴ・オヘア国際空港(Chicago O’Hare International Airport)」は、8本もの滑走路を有する巨大空港で、過去にはギネスブックに世界一混雑する空港として認定されていたこともあります。現在、日本からは日本航空、全日空、ユナイテッド航空が羽田または成田から直行便を運行しており、シカゴ都市圏のみならず、アメリカ中西部、北東部、さらには南部の各都市へのトランジット空港としても重要な役割を果たしています。
アムトラック、 大陸横断列車向けの新型電気式ディーゼル機関車がデビュー
アムトラック(Amtrak)は、大陸横断列車サービスの近代化を進めるため、2018年12月にシーメンス(Siemens Mobility, Inc.)製の新型電気式ディーゼル機関車「チャージャー(Charger: ALC-42形)」を75両導入すると発表しました。その新型機関車が今月8日、シカゴからシアトルに向けて出発したエンパイア・ビルダー(Empire Builder)号にて正式デビューしました。なお、記念すべき一番列車には、アムトラック50周年を記念した初代アムトラック塗装を纏った301号車と、現在のリバリー(Livery)と呼ばれる第6世代塗装(Phase VI paint scheme)の302号車が充当されました。
アムトラックミッドウェスト、シーメンス・ベンチャー客車を営業列車に投入
シカゴを中心としたインターシティ列車を運行するアムトラック・ミッドウェスト(Amtrak Midwest)は、今月中旬に正式デビューを迎える予定の新型客車「シーメンス・ベンチャー(Siemens Venture)」を、一足早く今月1日から営業列車に投入しました。新型客車は、シカゴとセントルイス(St. Louis)を結ぶリンカーン・サービス(Lincoln Service)から投入される予定となっており、一番列車に充当されたのはシカゴ9時30分発、セントルイス14時50分着の列車番号303となりました。
メトラが最大500両を導入する予定の新型2階建通勤車両とは?
ニューヨーク都市圏以外で最大の利用者を誇るシカゴ都市圏の通勤鉄道「メトラ(Northeast Illinois Regional Commuter Railroad Corporation: Metra)」は、老朽化したギャラリーカー(Gallery-style car)と呼ばれる2階建通勤車両の置換えるため、新型車両を最大で500両導入する予定です。この新型車両は2021年3月にアルストム(Alstom)に発注されたもので、同社の2階建て車両ブランド「コラディア・デュプレックス(Coradia Duplex)」を北米仕様に対応させたものが導入されます。
アムトラック コネクトUS計画(中西部回廊編 Part 2)
2021年5月に設立50周年を迎えたアメリカの旅客鉄道公社「アムトラック(Amtrak)」は、2035年に向けた15年ビジョンを示したコネクトUS(Connects US)を公表しました。コネクトUSには39の新設ルートの開設や25の既存ルートの増発などの計画が含まれており、それらを実行するために今後15年間で総額750億ドル(約8.5兆円)にのぼる連邦政府からの資金援助が必要になるとしています。アムトラックの15年ビジョンとして示されている内容は以下のとおりです。