ワシントンメトロ、ダレス国際空港延伸に向けた準備が進行中!開業は今秋以降に

ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)は23日、シルバーライン(Silver Line)の延伸工事を行なっているワシントン都市圏空港局(Metropolitan Washington Airports Authority: MWAA)から、列車運行などに必要な権限をWMATAに移行する手続きが完了したと発表しました。この手続きの完了は、延伸区間の開業に向けた準備が最終段階に入ったことを意味しており、今後実施される各種試運転などにおいて安全基準を全てクリアできれば、いよいよ開業の運びとなります。なお、延伸区間の正式な開業日はまだ発表されていませんが、WMATAでは早ければ今秋にも開業できるとしています。

ダート DFW空港への新たな鉄道アクセスとなるシルバーラインとは?

ダート(Dallas Area Rapid Transit: DART)は、ダラス・フォートワース国際空港(Dallas/Fort Worth International Airport: DFW Airport)とダラスの北東エリア、プレイノ(Plano)をおよそ60分で結ぶ全長約42kmの通勤路線シルバーライン(Silver Line)を建設中です。同線は別名コットンベルトライン(Cotton Belt Line)と呼ばれており、過去に存在したセントルイス・サウスウェスタン鉄道(St. Louis Southwestern Railway Company)の路線を再活用して建設されます。現在のところ開業は2023年を予定していますが、パンデミックの影響で延期される可能性があります。なお、建設費はおよそ12億ドル(1,200億円)となっています。