アムトラック、4月3日から全てのカナダ直通列車の運行を再開!

アムトラック(Amtrak)は20日、パンデミックの影響で運休が続いていたニューヨークとモントリオールを結ぶ国際列車「アディロンダック(Adirondack)」の運行を約3年ぶりに再開すると発表しました。アディロンダックの運行再開一番列車は、4月3日午前8時40分にニューヨーク・ペンステーション(Moynihan Train Hall)を出発し、最終目的地であるモントリオールには、午後8時16分に到着する予定となっています。また、折り返しとなるカナダからの一番列車は、4月4日午前11時10分にモントリオールを出発し、ニューヨークには同日の午後10時15分に到着する予定です。

ニューヨーク市地下鉄待望の新型車両「R211形」の営業運転が開始される!

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は10日、2021年から試運転を実施していた新型地下鉄車両「R211形」の営業運転をA系統で開始したと発表しました。同車両は川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)が製造する最新地下鉄車両で、ニューヨーク市地下鉄のBディビジョン(アルファベット系統)で運行されている既存車両を順次置き換える計画となっています。新型車両には、フルカラーLED表示器、監視カメラ、LED照明、車内デジタル表示機、混雑時のスムーズな乗り降りを考慮した従来よりも広いドアなど多くの最新設備が採用されており、次世代のニューヨーク市地下鉄を担っていくにふさわしい車両がデビューすることになります。R211形は、2026年にかけて1,175両が製造される予定となっているほか、さらに追加で最大437両の導入も検討されています。

ニューヨーク地下鉄、デビュー間近の新型車両「R211形」を公開!

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は3日、ブルックリンにあるニューヨーク市都市交通局(NYC Transit)コニーアイランド車両基地(Coney Island Yard)において、今年から営業運転を開始する予定の新型地下鉄車両「R211形」を公開しました。R211形は、ニューヨーク市地下鉄のうち、車体幅が広い車両が使用されるBディビジョン(アルファベット系統)向けの新型車両で、最大1,612両が川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)によって製造されることとなっています。なお、今回公開されたR211形は、ニューヨーク地下鉄では初となる車両貫通路(Open Gangway)を採用した「R211T形」と呼ばれるもので、車両貫通路を本格採用するかを検討するために試験的に導入される20両の一部となります。

2027年の完成を目指して工事が進むペンステーション・アクセスとは?

マンハッタンとニューヨーク市北部地域やコネチカット州の各都市などを結ぶメトロノース鉄道(Metro-North Railroad)は、全米第2位の輸送量を誇る通勤鉄道路線です。現在、メトロノース鉄道を傘下に置くMTAは、総工費およそ32億ドル(約4,140億)をかけて、アムトラックが保有するペン・ステーションと同鉄道ニューヘイブン線(New Haven Line)のニューロシェル(New Rochelle)駅付近を結ぶ「ヘルゲート線(Hell Gate Line)」を改良し、同線の一部列車を「ペンシルバニア駅(通称ペン・ステーション: Penn Station)」へ直通させるプロジェクト「ペンステーション・アクセス(Penn Station Access)」を進めています。

ロングアイランド鉄道、1月25日からグランド・セントラル・マディソン駅への運行を開始!

ニューヨークのマンハッタンとロングアイランドを結ぶ全米最大の通勤鉄道「ロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)は24日、マンハッタンなどの地下で建設を進めていた「イースト・サイド・アクセス(East Side Access)」において、1月25日(水)から営業列車の運行を開始すると発表しました。始発列車は、クイーンズのジャマイカ(Jamaica)駅を10時45分に出発する急行列車となり、11時7分にグランド・セントラル・マディソン(Grand Central Madison)駅に到着する予定です。なお、今後3週間程度の間は暫定開業期間となる予定で、すべての列車がジャマイカ駅とグランド・セントラル・マディソン駅間での折り返し運転となります。

ニューヨーク市鉄道網のボトルネックを解消する新線「IBX」はライトレール方式での整備が最有力に

ニューヨークの鉄道路線の多くは、都心部であるマンハッタンから放射線状に広がっています。このため、ブルックリンやクイーンズといった人口が集中するエリア間の移動については、現状では地下鉄G系統しか整備されておらず、かねてからこの点がニューヨーク鉄道網の弱点とされてきました。この問題を解決するために、昨年からニューヨーク州のキャシー・ホークル(Kathy Hochul)知事が中心となって本格的な検討が開始されたプロジェクトが「インターボロー・エクスプレス(Interborough Express: IBX)」です。IBXが完成すると、ニューヨーク市外縁部のブルックリンやクイーンズにおいてマンハッタンから放射線状に広がる路線と相互に連絡できるようになり、同市の鉄道広域ネットワークの形成に大きく貢献するものと考えられています。