アメリカの首都ワシントンD.C.からバージニア州の州都リッチモンド(Richmond)までを結ぶ鉄道路線では、「DC2RVA(DC to Richmond Southeast High Speed Rail)」と呼ばれる都市間鉄道プロジェクトが進行中です。DC2RVAは、アメリカ合衆国運輸省が指定する「南東高速鉄道回廊(Southeast High Speed Rail Corridor: SEHSR)」の整備を目的として、ワシントンD.C.からノースカロライナ州シャーロット(Charlotte)までの区間で進められている既存鉄道インフラ改良プロジェクトの一つとなっています。同プロジェクトが完了すると、ワシントンD.C.とリッチモンドを結ぶ都市間列車が毎時1本運行に増発されるほか、同区間の最高速度が79mph(127km/h)から90mph(145km/h)へ引き上げられる予定です。
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北米の鉄道大動脈「北東回廊」のボトルネックを解消する「B&Pトンネル移設プログラム」とは?
今年で開通150周年を迎えるボルチモア・ポトマックトンネル(Baltimore and Potomac Tunnel: B&P Tunnel)は、メリーランド州ボルチモアのペン・ステーション付近にある全長約2.3kmの鉄道トンネルで、北米最大の運行本数および旅客数を誇る都市間鉄道路線「北東回廊(Northeast Corridor)」に位置している重要な鉄道インフラです。しかし、同トンネルは老朽化が深刻なため、アメリカ連邦鉄道局(FRA)、メリーランド州交通局(MDOT)、アムトラック(Amtrak)の3者が協力して、B&Pトンネルに変わる新トンネルを建設するプロジェクト「B&Pトンネル移設プログラム(B&P Tunnel Replacement Program)」を進めています。
アムトラック、2022年サマースケジュールを発表!アセラはパンミック以降で最大の運行本数に
アムトラックは夏の繁忙期を前に、ニューヨークとワシントンD.C.などを結ぶ北東回廊(Northeast Corridor)の列車を中心に増発すると発表しました。北東回廊ではパンデミック以降、アセラ(Acela)やノースイーストリージョナル(Northeast Regional)の本数を減らして運行していますが、今回の増発でノースイーストリージョナルについてはパンデミック前の8割まで運行本数を回復させます。また、ビジネス需要の落ち込みで運行本数が激減していたアセラについてもパンデミック以降で最大の運行本数となる予定です。この他、大陸横断列車などについても一部列車を除いてデイリー運行となる予定です。