フランス国鉄(SNCF)は8月18日、2024年からTGV(フランスの高速鉄道)の主要路線である「南東高速線(LGV Sud-Est: LN 1)」などへの導入が予定されている新型車両「TGV M(Mはモジュラーの頭文字)」を、15編成追加発注したと発表しました。TGV Mは、SNCFとフランスの車両メーカーであるアルストムが第4世代のTGV車両として2016年から共同開発を開始したもので、2018年に100編成が発注されました。なお、同車両のアルストムにおけるブランド名は「アヴェリア・ホライゾン(Avelia Horizon)」となっています。TGV Mのプロトタイプ車両は2022年後半から試運転を開始する予定で、量産車両は2033年にかけて導入される予定です。
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モンブラン・エクスプレスに新型車両が登場!2025年末までに全線での運行を開始予定
スイスのTMR(Transports de Martigny et Régions)とフランス国鉄(French National Railway Company: SNCF)は14日、西ヨーロッパ最高峰の山として有名なモンブラン(Mont Blanc)の麓にあるリゾート地シャモニー(Chamonix)などへのアクセス列車「モンブラン・エクスプレス(Mont Blanc Express)」向け新型車両の製造者について、スイスの車両メーカーであるシュタッドラー・レール(Stadler Rail)に決定したと発表しました。新型車両は、TMRが3編成(形式: Beh 4/8)、SNCFが4編成(形式: Z890)の合計7編成(2両編成7本)が2024年9月から2025年7月にかけて製造されることとなっており、2025年末には全線で新型車両の運行が開始される予定です。
パリ・ベルリン間を7時間で結ぶ高速列車を2023年末にも開設?
フランス国鉄(SNCF)とドイツ鉄道(DB)は24日、フランスのストラスブール(Strasbourg)で開かれた両国間を結ぶ国際高速列車の運行開始15周年を祝うイベントにおいて、パリとベルリンを結ぶ新路線を早ければ2023年12月にも開設すると発表しました。フランス、ドイツ両国を結ぶ高速列車は2007年にデビューし、これまでに約2,500万人が利用、今後も利用者の増加が見込まれています。パリとベルリンを結ぶ高速列車については、所要時間が7時間におよぶことから需要が見込めないと考えられていましたが、近年は長時間の乗車であっても鉄道利用を好む利用者が増えており、所要時間7時間の路線でも運行可能と判断したようです。
フランス国鉄、三菱電機製の電機品を搭載した新型電車が2023年に登場
2019年にフランス国鉄(SNCF)は、次世代の中長距離旅客車両(Automotrices Moyenne et Longue Distance: AMLD)の製造先として、スペインの鉄道車両メーカー「コンストルクシオネス・イ・アウクシリアル・デ・フェロカリレス(Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles,S.A.: CAF)」を選定しました。この車両には、制御装置や主電動機などの電機品に三菱電機製が採用されており、SNCF向けの新型車両としては日本メーカー初の導入事例となります。