ブライトライン、建設中のオーランド国際空港駅に試運転車両が初入線!

フロリダ州マイアミからウェストパームビーチ(West Palm Beach)までの都市間列車を運行するブライトライン(Brighline)は17日、すでに建設工事がほぼ完了しているオーランド国際空港駅に試運転車両が初入線したと発表しました。ブライトラインによると、ウェストパームビーチからオーランドまでの延伸区間の建設工事は今月時点でおよそ8割が完成しており、2023年はじめにはマイアミからオーランド間の約170マイル(約274km)が3時間で結ばれることになります。なお、オーランドまでの延伸に伴い車両の増備も実施される予定で、今年夏頃までに5編成分(電気式ディーゼル機関車のシーメンスチャージャーを11両、客車のシーメンスベンチャーを20両)が導入される予定です。

ブライトライン、オーランド国際空港駅周辺の建設工事が完了

フロリダ州マイアミからウェストパームビーチ(West Palm Beach)までの都市間列車を運行するブライトライン(Brighline)は、ウェストパームビーチからオーランド国際空港までの延伸工事を進めています。現在、170マイル(約274km)の延長区間のうち約7割の工事が完成しており、すでに建設工事が完了しているオーランド国際空港周辺の真新しい施設などの写真が公開されています。この延伸区間には、ブライトライン初となる最高速度200km/hで走行可能な区間が含まれているため、2022年末以降に予定されているこの区間の開業によって、アメリカ初の民間高速鉄道が誕生することになります。

ブライトライン、2023年に開業予定の延伸区間で習熟運転を開始

マイアミ(Miami)とウェストパームビーチ(West Palm Beach)の間でインターシティ列車を運行するブライトライン(Brightline)は、2023年の開業を目指してウェストパームビーチからオーランド国際空港(Orlando International Airport)まで、約274キロの区間の延伸工事をすすめています。同社は今週から、延伸区間のうち、ウェストパームビーチからココア(Cocoa)までの全長約209kmの区間において、乗務員訓練のための習熟運転を開始しました。習熟運転列車は実際の営業列車を使用して行なわれる予定で、今年終わり頃まで毎日一往復運転される予定です。

2022年、アメリカの鉄道はこうなる!

新年あけましておめでとうございます。2021年のアメリカは、引き続きパンデミックの影響を受けながらも、その先を見据えた大型インフラプロジェクトが始動した年でもありました。オミクロン株の感染拡大が広まる中ではじまった2022年ですが、今年はパンデミックの影響で遅れていた複数の大型鉄道プロジェクトが完成を迎える他、複数の高速鉄道プロジェクトの着工が期待される年でもあります。それでは、筆者が注目している2022年に開業または着工などが予定されているアメリカの鉄道関連プロジェクトを、エリア別に見ていきましょう。

ビルド・バック・ベター法案が下院で可決、全米各地で計画されている高速鉄道計画への影響は?

今月15日、バイデン大統領の署名によって1兆2,000億ドル規模のインフラ投資・雇用法(Infrastructure Investment and Jobs Act)が成立しました。これに続き、バイデン大統領のもう一つの看板政策である、気候変動対策や社会保障への大型歳出法案「ビルド・バック・ベター法案(Build Back Better Act)」が下院において可決されました。この法案の中には、インフラ投資・雇用法とは別に、高速鉄道への支出として5年間で100億ドル(約1兆1,300億円)というものが含まれています(H.R.5376)。今後、上院でこの法案が可決されるかは依然として不透明な状況ですが、仮に可決された場合、全米各地で計画されている高速鉄道プロジェクト間で連邦政府の資金獲得に向けた動きが活発化しそうです。

ブライトライン 新たに開始するドアツードアサービスの内容を公表

パンデミックの影響を受けて長期運休していたブライトラインは、2021年11月8日より運行を再開します。今回の運行再開に当たって、ブライトライン各駅からのドアツードアサービスを新たに導入すると発表していましたが、そのサービス内容が公表されました。具体的には、ブライトラインのアプリ上で、自宅から駅または駅から目的地の移動に利用する交通機関(専用シャトルやブライトラインと提携している公共交通機関など)についても、予約から支払いまでを一括で行うことができようになります。新サービスは「Brightline+」と呼ばれ、MaaS(Mobility-as-a-Service)の概念を取り入れたサービスとしては、アメリカで最も進んだものとなります。