アムトラック、2026年にデビュー予定の短・中距離列車向け新型車両「AMTRAK AIRO」の概要を発表!

アムトラック(Amtrak)は15日、北東部やパシフィックノースウェストで運行される短・中距離列車において、2026年から営業運転を開始予定の新型車両「AMTRAK AIRO」の概要を発表しました。AMTRAK AIROは、シーメンス・モービリティ(Siemens Mobility)が北米市場向けに開発した車両ブランド「ベンチャー(Venture)」と呼ばれるタイプの車両で、最高速度125mph(約201km/h)での走行性能を有しています。ベンチャーは、フロリダのブライトライン(Brightline)、カリフォルニア州および中西部の州が車両を保有する一部のアムトラック列車、カナダのVIA鉄道(VIA Rail)においてすでに営業運転が開始されていますが、アムトラックの主要路線である北東回廊(Northeast Corridor)発着列車やカスケーズへの投入は初めてなります。

シアトルとバンクーバーが陸路で最速47分?カスカディア高速鉄道構想とは

北アメリカの太平洋岸北西部(Pacific Northwest: PNW)では、カナダのバンクーバー(Vancouver)、ワシントン州シアトル(Seattle)、オレゴン州ポートランド(Portland)を中心としたカスカディア・メガリージョン(Cascadia Megaregion)が形成されています。現在これらの都市間を移動する場合、自動車、飛行機、高速バス、鉄道などが利用できますが、鉄道は運行本数も少なく自動車や飛行機と比較して所要時間も多くかかるため、主要な移動手段と呼ぶには程遠いものとなっています。PNWでは、1990年代から高速鉄道構想が持ち上がりましたが、実際に行われた設備投資は既存のアムトラック・カスケーズへの振り子型客車の導入などにとどまり、その後長らく大きな進捗のない状況が続いていました。

アムトラック、カスケーズのバンクーバー直通運転を9月から再開!

アムトラック(Amtrak)は、6月27日からニューヨークとトロントを結ぶメープルリーフ(Maple Lead)のカナダ直通運転を再開しましたが、シアトル・ポートランドとバンクーバーを結ぶカスケーズ(Cascades)についても、9月からカナダ直通運転を再開すると発表しました。カスケーズのカナダ再開運転については、当初春ごろの再開を目指して準備が進められているとの情報がありましたが、パンデミックの影響による人員不足などが原因で、今年末まで延期されることが発表されていました。9月からの再開について、アムトラックから具体的なスケジュールについての発表はありませんが、CBCニュースの記事によると1日1往復からスタートし、その後の需要に応じて2往復に増発する予定のようです。

アムトラック、約2年ぶりにカナダ直通列車の運行を再開!

アムトラック(Amtrak)は27日、ニューヨークとトロントを結ぶ国際列車「メープルリーフ(Maple Leaf)」のカナダ直通運転を再開しました。同列車はパンデミックの影響で、2020年3月以降ナイアガラフォールズ・トロント間の運行を取り止めていました。今回のナイアガラフォールズ以北への直通運転再開によって、実に約2年ぶりにカナダ直通列車の運転が再開されることになります。メープルリーフのカナダ直通運転再開一番列車は、6月27日午前7時16分にニューヨーク・ペンステーションを出発し、最終目的地であるトロントには、午後7時43分に到着予定となっています。カナダからの列車は、6月28日午前8時20分にトロントを出発し、ニューヨークには同日の午後9時55分に到着する予定です。

アムトラック、パシフィックノースウェストの都市間列車「カスケーズ」の車両(タルゴ8編)

アムトラック(Amtrak)が運行する「カスケーズ(Cascades)」は、アメリカの太平洋岸北西部「パシフックノースウェスト(Pacific Northwest: PNW)」の主要都市であるバンクーバー(カナダ)、シアトル、ポートランドなどを結ぶ都市間列車です。カスケーズには、アムトラックの運行する列車で唯一スペインの車両メーカー「タルゴ(Talgo)」が製造した自然振子式客車が使用されています。タルゴ客車の設計最高速度は時速125マイル(約200km)ですが、カスケーズの走行区間は安全設備等が時速200km対応ではないため、営業列車の最高速度は時速79マイル(127 km)となっています。

アムトラック、パシフィックノースウェストの都市間列車「カスケーズ」の車両(ホライズン編)

アムトラック(Amtrak)が運行する「カスケーズ(Cascades)」は、アメリカの太平洋岸北西部「パシフックノースウェスト(Pacific Northwest: PNW)」の主要都市であるバンクーバー(カナダ)、シアトル、ポートランドなどを結ぶ都市間列車です。カスケーズには、アムトラックの運行する列車で唯一スペインのタルゴ(Talgo)が製造した自然振子式客車が導入されていますが、2020年にワシントン州とアムトラックが保有しいる旧型の「タルゴ6(Talgo 6)」が引退しました。そのため、現在カスケーズの多くの列車は、次期車両となる「シーメンス・ベンチャー(Siemens Venture)」が導入されるまでの暫定措置として、アムトラックの中西部で運行されていたホライズン(Horizon)客車で運行されています。