マンハッタンとニューヨーク市北部地域やコネチカット州の各都市などを結ぶメトロノース鉄道(Metro-North Railroad)は、全米第2位の輸送量を誇る通勤鉄道路線です。現在、メトロノース鉄道を傘下に置くMTAは、総工費およそ32億ドル(約4,140億)をかけて、アムトラックが保有するペン・ステーションと同鉄道ニューヘイブン線(New Haven Line)のニューロシェル(New Rochelle)駅付近を結ぶ「ヘルゲート線(Hell Gate Line)」を改良し、同線の一部列車を「ペンシルバニア駅(通称ペン・ステーション: Penn Station)」へ直通させるプロジェクト「ペンステーション・アクセス(Penn Station Access)」を進めています。
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ロングアイランド鉄道、1月25日からグランド・セントラル・マディソン駅への運行を開始!
ニューヨークのマンハッタンとロングアイランドを結ぶ全米最大の通勤鉄道「ロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)は24日、マンハッタンなどの地下で建設を進めていた「イースト・サイド・アクセス(East Side Access)」において、1月25日(水)から営業列車の運行を開始すると発表しました。始発列車は、クイーンズのジャマイカ(Jamaica)駅を10時45分に出発する急行列車となり、11時7分にグランド・セントラル・マディソン(Grand Central Madison)駅に到着する予定です。なお、今後3週間程度の間は暫定開業期間となる予定で、すべての列車がジャマイカ駅とグランド・セントラル・マディソン駅間での折り返し運転となります。
メトロノース鉄道、ニューヘイブン線のラッシュ時間帯に速達急行列車を新設
メトロノース鉄道(Metro-North Railroad: MNR)は10日にダイヤ改正を実施し、コネチカット州のニューヘイブン(New Haven)とニューヨーク・グランドセントラル(Grand Central)駅を結ぶ速達急行列車を新設しました。MNRでは、今年3月にパンデミックからの需要回復に合わせて平日に34列車を増発するダイヤ改正を実施していましたが、今回増発される急行列車は、コネチカット州交通局(Connecticut Department of Transportation: CTDOT)との共同事業として設定されるものになります。同列車は途中、ブリッジポート(Bridgeport)およびスタンフォード(Stamford)のみに停車し、ニューヘイブン・グランドセントラル駅間の所要時間は最速1時間39分となり、これまでの速達列車よりも約10分短縮されます。なお、速達急行列車は平日の朝ラッシュ時ニューヨーク方面3本、夕ラッシュ時ニューヘイブン方面3本の合計6本が設定されます。
ニューヨーク地下鉄の1日利用者数がパンデミック以降で最高を更新
ニューヨークの地下鉄などを運行するニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transit Authority: MTA)は、5月5日(木曜日)の地下鉄利用者数がパンデミックが始まって以降の最高となる約350万人を突破したと発表しました。ニューヨーク地下鉄の利用者数は、ワクチン接種が進むにつれ回復傾向が続き昨年10月後半には330万人台まで回復し、12月9日には約342万人を記録しました。しかし、その後のオミクロン株の流行を受けて再び利用者数が減少に転じていました。なお、ニューヨーク地下鉄以外では、ロングアイランド鉄道、メトロノース鉄道においても同様の傾向がみられるようです。
ニューヨークの鉄道利用者数はどこまで回復した?
ワクチン接種が進むニューヨークでは、経済活動も回復しつつあります。そんなニューヨーク経済を支えるニューヨーク地下鉄(New York City Subway)、ロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)、メトロノース鉄道(Metro-North Railroad: Metro North)などを管轄するニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transit Authority: MTA)では、パンデミック前と比較した鉄道利用者の推移を公表しています。それによると、2021年9月14日の地下鉄利用者数が、パンデミックが始まって以来初めて300万人を突破しました。また、その後も回復傾向が続き、10月27日には330万人台まで回復しています。その他の鉄道についても同様の傾向が見られるようです。
ワクチン接種が進んでいるニューヨークでも鉄道利用は低迷
パンデミックによる働き方改革の影響で世界各国の鉄道事業者は苦戦を強いられていますが、ワクチン接種が進むニューヨークにおいても鉄道利用者は回復していないようです。ニューヨーク地下鉄(New York City Subway)、ロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)、メトロノース鉄道(Metro-North Railroad: Metro North)などを管轄するニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transit Authority: MTA)では、パンデミック前と比較した鉄道利用者の推移を公表していますが、それによると全ての鉄道路線でパンデミック前の半分程度の利用状況にしか戻っていないようです。