アムトラックの利用者数で全米第2位を誇るワシントンD.C.ユニオンステーションでは、2040年の長期計画として駅の大規模拡張プロジェクト「ワシントン・ユニオンステーション・拡張プロジェクト(Washington Union Station Expansion Project)」が計画されています。当初計画では、2028年の完成を目指していましたが、地権者との調整、パンデミック、環境アセスメントの準備書(DEIS)に対するパブリックコメントの結果を受けた計画の大幅な修正などによる遅れから、現在は2040年の完成を目指しています。そんなユニオンステーション拡張プロジェクトについて、実施主体である連邦鉄道局(Federal Railroad Administration: FRA)は、これまで公開されていた完成イメージから大きく変更が加えられた新たな完成イメージを公開しました。
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ロサンゼルス・ユニオンステーションへの高速鉄道乗り入れ計画が大きく前進!
カリフォルニア州高速鉄道局(CHSRA)とLAメトロは4月27日、2段階に分けて整備されるロサンゼルス・ユニオンステーションの大規模改良プロジェクト「Link Union Station(Link US)」について、第一段階となるフェーズAにかかる費用およそ9億5,000万ドル(約1,200億円)のうち、CHSRAが4億2,000万ドル(約546億円)を負担することで正式に合意したと発表しました。Link USプロジェクトは、もともとLAメトロが同駅の容量拡大のために計画していたプロジェクトですが、カリフォルニア高速鉄道の同駅乗り入れを実現させるため、CHSRAの費用負担などについて2016年より協議が行われてきました。
ワシントンDC、首都の玄関口「ユニオンステーション」の大規模再開発が水面下で進行中
アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.の玄関口であるユニオンステーション(Union Station)は、アムトラック(Amtrak)、MARC、VRE、ワシントンメトロ、高速バスなどが発着する全米屈指の鉄道ターミナル駅として有名です。また、築100年以上の格調高い駅舎はワシントンD.C.を訪れる観光客にも非常に人気で、同駅を訪れる人は年間約3,700万人(パンデミック前)にもおよびます。そんなユニオンステーションは、同駅に本社を置くアムトラックにとってもニューヨーク・ペンステーションに次ぐ重要拠点となっており、2012年に20年後の将来を見据えた大規模再開発のための「セカンドセンチュリー・マスタープラン(2nd Century Master Plan)」を発表しています。
デンバー ユニオン・ステーション
コロラド州デンバー(Denver)の鉄道ターミナル「ユニオンス・テーション(Union Station)」は、コロラド州最大の鉄道ターミナルです。ユニオン・ステーションの歴史は古く、1881年にデンバー・ユニオン・デポ(Denver Union Depot)として開業しました。初代駅舎は1894年に火事で消失してしまい、すぐに2代目駅舎が建てられました。1900年代に入ると、高まる鉄道需要に対応するため2代目駅舎の建替えが決定され、1914年に現在のルネッサンス様式の3代目駅舎が完成しました。