フィラデルフィア(Philadelphia)都市圏の公共交通を運営する南東ペンシルベニア交通局(Southeastern Pennsylvania Transportation Authority: SEPTA)は23日、2027年から導入を予定している路面電車/ライトレール路線向けの新型車両について、フランスの車両メーカーである「アルストム(Alstom)」に発注したと発表しました。新型車両はバリアフリーに対応した低床式の連接車両となる予定で、合計150編成(さらにオプションとして最大30編成)が導入される予定で、確定分の発注金額は約7億1,400万ドル(約962億円)となります。これにより、1980年代から使用されている川崎重工製(現川崎車両)の既存車両は2030年末頃までに引退することになります。
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ニューヨーク市鉄道網のボトルネックを解消する新線「IBX」はライトレール方式での整備が最有力に
ニューヨークの鉄道路線の多くは、都心部であるマンハッタンから放射線状に広がっています。このため、ブルックリンやクイーンズといった人口が集中するエリア間の移動については、現状では地下鉄G系統しか整備されておらず、かねてからこの点がニューヨーク鉄道網の弱点とされてきました。この問題を解決するために、昨年からニューヨーク州のキャシー・ホークル(Kathy Hochul)知事が中心となって本格的な検討が開始されたプロジェクトが「インターボロー・エクスプレス(Interborough Express: IBX)」です。IBXが完成すると、ニューヨーク市外縁部のブルックリンやクイーンズにおいてマンハッタンから放射線状に広がる路線と相互に連絡できるようになり、同市の鉄道広域ネットワークの形成に大きく貢献するものと考えられています。
LAメトロの新ライトレール路線「Kライン」が10月7日に部分開業!
LAメトロは22日、建設中の新ライトレール路線「Kライン(旧名称: クレンショー・LAXライン)」のうち、エキスポ・クレンショー(Expo/Crenshaw)駅からウェストチェスター・ベテランズ(Westchester/Veterans)駅までの区間を、10月7日(金曜日)正午に開業すると発表しました。Kラインは、Eラインのエキスポ・クレンショー(Expo/Crenshaw)駅からイングルウッド(Inglewood)を経由して、Cラインのアビエーション・LAX(Aviation/LAX)駅までを結ぶ全長約14kmの路線として2014年に着工されました。なお、ウェストチェスター・ベテランズ駅からアビエーション・LAX駅までの区間については、2023年秋頃の開業が予定されています。
サンフランシスコ、Muniメトロの次世代ライトレール車両「LRV4」とは
サンフランシスコ市営鉄道(San Francisco Municipal Railway: Muni Metro)では、老朽化が進むライトレール車両(ブレーダ製のLRV2およびLRV3)の置き換え、および2022年末以降の開業を予定しているセントラル・サブウェイ(Central Subway)の開業に向けた輸送力増強を目的として、2017年から次世代ライトレール車両「LRV4」の導入を進めています。同車両は、シーメンス・モビリティ(Siemens Mobility)の「S200 SF形」と呼ばれる新型ライトレール車両で、これまでに合計249両が発注されており、最終的には合計279両が増備される計画となっています。新型車両の増備は2027年ごろまで続く予定で、最終的には既存車両全てがLRV4に置き換えられる予定です。
リンク、イーストサイド延伸プロジェクト(世界初!浮橋の上を走るライトレール編)
サウンドトランジット(Sound Transit: ST)では、2023年の開業を目指してシアトル・ダウンタウンと東部に位置する郊外都市ベルビュー(Bellevue)やレドモンド(Redmond)などを結ぶ、全長約29kmのライトレール路線「ライン2(Line 2)」を建設中です。この延伸プロジェクトでは、浮橋(Floating Bridge)上にライトレールを走らせるという世界初の試みが進行中です。今回は、その浮橋である「ホーマー M. ハドレー・メモリアル・ブリッジ(Homer M. Hadley Memorial Bridge)」上の軌道建設状況についてフォトレポします。
リンク、イーストサイド延伸プロジェクト(ベル-レッド・130th駅編)
サウンドトランジット(Sound Transit: ST)は、シアトル・ダウンタウンと東部に位置する郊外都市ベルビュー(Bellevue)やレドモンド(Redmond)などを結ぶ全長約29kmのライトレール路線、ライン2(Line 2)を建設中です。現在、建設工事は大詰めを迎えており、2023年開業区間であるインターナショナル・ディストリクト・チャイナタウン(Intl District/Chinatown)駅〜レドモンド・テクノロジー(Redmond Technology)駅間では、駅や線路などはほぼ完成しています。11月には実際の車両を用いた建築限界測定も実施されました。今回は、2023年に開業する新駅12駅のうち、ベル-レッド・130th(Bel-Red/130th)駅の建設状況についてフォトレポします。