ワシントンメトロ(WMATA)は16日、昨年10月にブルーラインで発生した脱線事故の影響で運行停止となっていた7000形車両の運行を暫定的に再開しました。これは、8月末を目指している同車両の全面運行再開に向けた第1段階として、問題となった車輪内面距離の検査をより高精度の測定器を用いて毎日行うことを条件に実施されるもので、当面の間は8編成(8両編成8本)を上限として営業運転に投入されます。7000形車両は、6月中は新たな検査体制の習熟期間としてグリーンラインおよびイエローラインのみで運行される予定となっていますが、7月以降にはブルーライン、オレンジライン、シルバーラインでの運行も再開し、これらの路線の運行間隔を20分間隔から15分間隔に短縮する計画です。
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ワシントンメトロ、8月末にも7000形車両の運行を再開か?
ワシントンメトロ(WMATA)は19日、昨年10月に発生したブルーラインでの脱線事故を受けて全車両営業停止となっている7000形車両(748両)について、営業運転復帰に向けた進捗状況を発表しました。それによると、WMATAはワシントン地下鉄安全委員会(Washington Metrorail Safety Commission: WMSC)とともに、新たな保守点検方法の構築、保守点検スタッフの安全研修の実施などを軸にした運行再開計画をまとめており、8月末ごろの営業運転再開を目指しているとのことです。また、輪軸の状態をリアルタイムで計測できるシステムの導入も進めており、すでにカレッジパーク(College Park)付近に装置の設置が完了し、今後はシステムの動作確認などが実施される予定です。
アムトラック、2022年サマースケジュールを発表!アセラはパンミック以降で最大の運行本数に
アムトラックは夏の繁忙期を前に、ニューヨークとワシントンD.C.などを結ぶ北東回廊(Northeast Corridor)の列車を中心に増発すると発表しました。北東回廊ではパンデミック以降、アセラ(Acela)やノースイーストリージョナル(Northeast Regional)の本数を減らして運行していますが、今回の増発でノースイーストリージョナルについてはパンデミック前の8割まで運行本数を回復させます。また、ビジネス需要の落ち込みで運行本数が激減していたアセラについてもパンデミック以降で最大の運行本数となる予定です。この他、大陸横断列車などについても一部列車を除いてデイリー運行となる予定です。
ワシントンDC、首都の玄関口「ユニオンステーション」の大規模再開発が水面下で進行中
アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.の玄関口であるユニオンステーション(Union Station)は、アムトラック(Amtrak)、MARC、VRE、ワシントンメトロ、高速バスなどが発着する全米屈指の鉄道ターミナル駅として有名です。また、築100年以上の格調高い駅舎はワシントンD.C.を訪れる観光客にも非常に人気で、同駅を訪れる人は年間約3,700万人(パンデミック前)にもおよびます。そんなユニオンステーションは、同駅に本社を置くアムトラックにとってもニューヨーク・ペンステーションに次ぐ重要拠点となっており、2012年に20年後の将来を見据えた大規模再開発のための「セカンドセンチュリー・マスタープラン(2nd Century Master Plan)」を発表しています。
アムトラック、新型アセラのインテリアを公開!
アムトラックは31日、北東回廊(Northeast Corridor)のフラッグシップ高速列車「アセラ(Acela)」に導入される新型車両「アヴェリア・リバティー(Avelia Liberty)」のインテリアを公開しました。アムトラックでは、新型アセラの運行開始を当初2021年としていましたが、パンデミックによる人員不足や車両製造元であるアルストム(Alstom)の納期の遅れなどの影響により、運行開始時期を2022年に変更していました。
日立レール、高速鉄道車両も製造可能な新工場をメリーランドに建設
日立レール(Hitachi Rail)は21日、メリーランド州ワシントン郡にワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)の新型車両を製造する車両工場を建設すると発表しました。ワシントンメトロの新型車両は「8000形(8000-series)」と呼ばれ、2024年から導入が開始され、オプション契約を含めると合計800両が導入される予定です。今回の車両工場建設への投資額は、7,000万ドル(約83億円)となる予定で、新工場はワシントンメトロの車両製造のみならず、北米マーケットのシェア拡大を目指す同社にとって、重要な製造拠点として位置付けられるようです。なお、新工場での車両製造開始は2023年末以降となる予定です。