ニューヨーク州都市交通局(MTA)は10日、2021年から試運転を実施していた新型地下鉄車両「R211形」の営業運転をA系統で開始したと発表しました。同車両は川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)が製造する最新地下鉄車両で、ニューヨーク市地下鉄のBディビジョン(アルファベット系統)で運行されている既存車両を順次置き換える計画となっています。新型車両には、フルカラーLED表示器、監視カメラ、LED照明、車内デジタル表示機、混雑時のスムーズな乗り降りを考慮した従来よりも広いドアなど多くの最新設備が採用されており、次世代のニューヨーク市地下鉄を担っていくにふさわしい車両がデビューすることになります。R211形は、2026年にかけて1,175両が製造される予定となっているほか、さらに追加で最大437両の導入も検討されています。
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SEPTA、アルストム製の新型路面電車を導入!2027年から既存車両を順次置き換え
フィラデルフィア(Philadelphia)都市圏の公共交通を運営する南東ペンシルベニア交通局(Southeastern Pennsylvania Transportation Authority: SEPTA)は23日、2027年から導入を予定している路面電車/ライトレール路線向けの新型車両について、フランスの車両メーカーである「アルストム(Alstom)」に発注したと発表しました。新型車両はバリアフリーに対応した低床式の連接車両となる予定で、合計150編成(さらにオプションとして最大30編成)が導入される予定で、確定分の発注金額は約7億1,400万ドル(約962億円)となります。これにより、1980年代から使用されている川崎重工製(現川崎車両)の既存車両は2030年末頃までに引退することになります。
ニューヨーク地下鉄、デビュー間近の新型車両「R211形」を公開!
ニューヨーク州都市交通局(MTA)は3日、ブルックリンにあるニューヨーク市都市交通局(NYC Transit)コニーアイランド車両基地(Coney Island Yard)において、今年から営業運転を開始する予定の新型地下鉄車両「R211形」を公開しました。R211形は、ニューヨーク市地下鉄のうち、車体幅が広い車両が使用されるBディビジョン(アルファベット系統)向けの新型車両で、最大1,612両が川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)によって製造されることとなっています。なお、今回公開されたR211形は、ニューヨーク地下鉄では初となる車両貫通路(Open Gangway)を採用した「R211T形」と呼ばれるもので、車両貫通路を本格採用するかを検討するために試験的に導入される20両の一部となります。
ニューヨーク地下鉄、川崎車両製の新型地下鉄車両「R211形」のオプション製造分を発注か
ニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transportation Authority: MTA)は24日、来春の営業運転開始を目指して現在試運転が実施されている新型地下鉄車両「R211形」について、第1次オプション製造分となる640両(5両編成128本)の発注を、26日にも確定する見通しであると発表しました。R211形は、Bディビジョン(アルファベット系統)向けの次世代地下鉄車両として、2018年に川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)に535両が発注されました。この契約には最大で1,077両分のオプションが付随しており、今回、その第1次分として予定されていた全車両が発注されることになります。なお、NYCT(New York City Transit)の調達資料によると、今回のオプション契約の発注予定金額は約17億8,000万ドル(約2,600億円)となっています。
パストレイン、NWK-WTC線の9両編成化に向けて「PA-5形」新造車両の搬入が開始される
マンハッタンとニュージャージー州ジャージーシティ、ニューアークなどを結ぶパストレイン(Port Authority Trans-Hudson: PATH)は、ニューアーク(Newark)駅とワールドトレードセンター(World Trade Center)駅を結ぶNWK-WTC線の9両編成対応工事が2023年ごろに完成するのに合わせ、川崎車両製の新造車両72両を増備する予定となっています。これに先立ち、川崎車両兵庫工場から海上輸送されてきた新造車両の第一陣が11日、ニューアーク港に到着しました。新造車両の搬入は当初2021年ごろから開始される予定でしたが、パンデミックの影響で1年ほどの遅れが生じていました。これらの車両は、今後、川崎車両ヨンカース工場まで陸送され、同工場で艤装工事や各種試験が実施される予定となっています。
ワシントンメトロ、7000形車両の運行を暫定的に再開、まずは1日最大8編成から
ワシントンメトロ(WMATA)は16日、昨年10月にブルーラインで発生した脱線事故の影響で運行停止となっていた7000形車両の運行を暫定的に再開しました。これは、8月末を目指している同車両の全面運行再開に向けた第1段階として、問題となった車輪内面距離の検査をより高精度の測定器を用いて毎日行うことを条件に実施されるもので、当面の間は8編成(8両編成8本)を上限として営業運転に投入されます。7000形車両は、6月中は新たな検査体制の習熟期間としてグリーンラインおよびイエローラインのみで運行される予定となっていますが、7月以降にはブルーライン、オレンジライン、シルバーラインでの運行も再開し、これらの路線の運行間隔を20分間隔から15分間隔に短縮する計画です。