スイス連邦鉄道(Swiss Federal Railways: SBB)は6月15日、2026年に予定しているドイツ直通列車サービスの拡大に向けて、最高速度250km/hに対応した新型電車7編成をシュタッドラー・レール(Stadler Rail)に発注しました。今回発注された車両は、2019年から「Giruno」の愛称で運行が開始されているシュタッドラーの動力分散方式の部分低床式高速鉄道車両「SMILE」で、これまでに合計29編成が導入されています。これらの車両は現在、チューリッヒ(Zurich)およびバーゼル(Basel)から世界最長の鉄道トンネルである「ゴッタルド・ベース・トンネル(Gotthard Base Tunnel)」を通り、ミラノ(Milan)、ジェノヴァ(Genova)、ボローニャ(Bologna)、ヴェネツィア(Venice)を結ぶユーロシティ(EuroCity)路線で運行されています(SBB)。
タグ: 高速列車
パリ・ベルリン間を7時間で結ぶ高速列車を2023年末にも開設?
フランス国鉄(SNCF)とドイツ鉄道(DB)は24日、フランスのストラスブール(Strasbourg)で開かれた両国間を結ぶ国際高速列車の運行開始15周年を祝うイベントにおいて、パリとベルリンを結ぶ新路線を早ければ2023年12月にも開設すると発表しました。フランス、ドイツ両国を結ぶ高速列車は2007年にデビューし、これまでに約2,500万人が利用、今後も利用者の増加が見込まれています。パリとベルリンを結ぶ高速列車については、所要時間が7時間におよぶことから需要が見込めないと考えられていましたが、近年は長時間の乗車であっても鉄道利用を好む利用者が増えており、所要時間7時間の路線でも運行可能と判断したようです。