ニューヨーク地下鉄、デビュー間近の新型車両「R211形」を公開!

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は3日、ブルックリンにあるニューヨーク市都市交通局(NYC Transit)コニーアイランド車両基地(Coney Island Yard)において、今年から営業運転を開始する予定の新型地下鉄車両「R211形」を公開しました。R211形は、ニューヨーク市地下鉄のうち、車体幅が広い車両が使用されるBディビジョン(アルファベット系統)向けの新型車両で、最大1,612両が川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)によって製造されることとなっています。なお、今回公開されたR211形は、ニューヨーク地下鉄では初となる車両貫通路(Open Gangway)を採用した「R211T形」と呼ばれるもので、車両貫通路を本格採用するかを検討するために試験的に導入される20両の一部となります。

ロングアイランド鉄道、1月25日からグランド・セントラル・マディソン駅への運行を開始!

ニューヨークのマンハッタンとロングアイランドを結ぶ全米最大の通勤鉄道「ロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)は24日、マンハッタンなどの地下で建設を進めていた「イースト・サイド・アクセス(East Side Access)」において、1月25日(水)から営業列車の運行を開始すると発表しました。始発列車は、クイーンズのジャマイカ(Jamaica)駅を10時45分に出発する急行列車となり、11時7分にグランド・セントラル・マディソン(Grand Central Madison)駅に到着する予定です。なお、今後3週間程度の間は暫定開業期間となる予定で、すべての列車がジャマイカ駅とグランド・セントラル・マディソン駅間での折り返し運転となります。

ニューヨーク市鉄道網のボトルネックを解消する新線「IBX」はライトレール方式での整備が最有力に

ニューヨークの鉄道路線の多くは、都心部であるマンハッタンから放射線状に広がっています。このため、ブルックリンやクイーンズといった人口が集中するエリア間の移動については、現状では地下鉄G系統しか整備されておらず、かねてからこの点がニューヨーク鉄道網の弱点とされてきました。この問題を解決するために、昨年からニューヨーク州のキャシー・ホークル(Kathy Hochul)知事が中心となって本格的な検討が開始されたプロジェクトが「インターボロー・エクスプレス(Interborough Express: IBX)」です。IBXが完成すると、ニューヨーク市外縁部のブルックリンやクイーンズにおいてマンハッタンから放射線状に広がる路線と相互に連絡できるようになり、同市の鉄道広域ネットワークの形成に大きく貢献するものと考えられています。

ニューヨーク地下鉄、地下トンネル内での通信環境整備をスタート!全線での整備完了は10年後

ニューヨーク市地下鉄(New York City Subway)やスタテンアイランド鉄道(Staten Island Railway: SIR)などを運行するMTA(Metropolitan Transportation Authority)は26日、総軌道延長およそ418マイル(約670km)におよぶ地下トンネル内において、携帯電波の受信ができるよう通信環境の整備をする工事を開始すると発表しました。この工事は、現在ニューヨーク地下鉄およびSIRの地下駅でWi-Fiや携帯電波接続サービスを提供しているトランジットワイヤレス(Transit Wireless)社が実施するもので、整備にかかる費用およそ6億ドル(約820億円)は全額同社負担で実施され、整備完了後に同社が携帯キェリア各社や個別の契約者から得る使用料の一部はMTAにも支払われることになります。また、今回の地下トンネル内の通信環境整備とあわせて、駅構内のWi-Fiサービスを地上駅にも拡大する予定です。

ロングアイランド鉄道、イーストサイドアクセス開業後の運行スケジュールを発表!

ニューヨーク近郊の通勤鉄道路線であるロングアイランド鉄道(Long Island Railroad: LIRR)は2日、今年12月に予定されている「イーストサイドアクセス(East Side Access: ESA)」の開業を前に、新スケージュールの素案を発表しました。イーストサイドアクセスは、現状マンハッタンの起点がペンステーション(Penn Station)のみとなっているロングアイランド鉄道を、マンハッタンイーストサイドの鉄道拠点であるグランドセントラル駅に直通させるためのプロジェクトで、完成するとおよそ半数の乗客がグランドセントラル利用に移行するとみられています。今回発表された新スケジュールでは同鉄道史上最大規模の増発が実施される予定で、マンハッタンの2大ターミナルを活用することで、平日の運行本数を現状のおよそ4割増(665本から929本)とする大胆なダイヤ改正が実施されることとなります。

ニューヨーク地下鉄の1日利用者数がパンデミック以降で最高を更新

ニューヨークの地下鉄などを運行するニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transit Authority: MTA)は、5月5日(木曜日)の地下鉄利用者数がパンデミックが始まって以降の最高となる約350万人を突破した発表しました。ニューヨーク地下鉄の利用者数は、ワクチン接種が進むにつれ回復傾向が続き昨年10月後半には330万人台まで回復し、12月9日には約342万人を記録しました。しかし、その後のオミクロン株の流行を受けて再び利用者数が減少に転じていました。なお、ニューヨーク地下鉄以外では、ロングアイランド鉄道、メトロノース鉄道においても同様の傾向がみられるようです。