ニューヨーク市地下鉄待望の新型車両「R211形」の営業運転が開始される!

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は10日、2021年から試運転を実施していた新型地下鉄車両「R211形」の営業運転をA系統で開始したと発表しました。同車両は川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)が製造する最新地下鉄車両で、ニューヨーク市地下鉄のBディビジョン(アルファベット系統)で運行されている既存車両を順次置き換える計画となっています。新型車両には、フルカラーLED表示器、監視カメラ、LED照明、車内デジタル表示機、混雑時のスムーズな乗り降りを考慮した従来よりも広いドアなど多くの最新設備が採用されており、次世代のニューヨーク市地下鉄を担っていくにふさわしい車両がデビューすることになります。R211形は、2026年にかけて1,175両が製造される予定となっているほか、さらに追加で最大437両の導入も検討されています。

ニューヨーク地下鉄、デビュー間近の新型車両「R211形」を公開!

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は3日、ブルックリンにあるニューヨーク市都市交通局(NYC Transit)コニーアイランド車両基地(Coney Island Yard)において、今年から営業運転を開始する予定の新型地下鉄車両「R211形」を公開しました。R211形は、ニューヨーク市地下鉄のうち、車体幅が広い車両が使用されるBディビジョン(アルファベット系統)向けの新型車両で、最大1,612両が川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)によって製造されることとなっています。なお、今回公開されたR211形は、ニューヨーク地下鉄では初となる車両貫通路(Open Gangway)を採用した「R211T形」と呼ばれるもので、車両貫通路を本格採用するかを検討するために試験的に導入される20両の一部となります。

ニューヨーク地下鉄、川崎車両製の新型地下鉄車両「R211形」のオプション製造分を発注か

ニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transportation Authority: MTA)は24日、来春の営業運転開始を目指して現在試運転が実施されている新型地下鉄車両「R211形」について、第1次オプション製造分となる640両(5両編成128本)の発注を、26日にも確定する見通しであると発表しました。R211形は、Bディビジョン(アルファベット系統)向けの次世代地下鉄車両として、2018年に川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)に535両が発注されました。この契約には最大で1,077両分のオプションが付随しており、今回、その第1次分として予定されていた全車両が発注されることになります。なお、NYCT(New York City Transit)の調達資料によると、今回のオプション契約の発注予定金額は約17億8,000万ドル(約2,600億円)となっています。

ニューヨーク地下鉄、待望の新車「R211形」がニューヨークに到着!

2021年7月1日、ニューヨーカーが待ちに待っていたニューヨーク地下鉄の最新車両となるR211形の量産先行車両がニューヨークに初めて到着しました。R211形は2018年に川崎重工が535両をおよそ14億ドルで落札しました。また、この契約には最大で1,077両のオプション契約も含まれています。当初は2020年7月ごろの納車を予定していましたが、パンデミックによる部品調達の遅れや制御装置などの技術的問題があり一年ほど遅れての納車となります。最初に到着した5両の車両は今後数週間のうちに試運転を実施する予定で、順調にいけば2022年の夏ごろにA、C系統で営業運転を開始する予定です。

ニューヨーク地下鉄、次世代車両「R211形」電車とは?

ニューヨーク市交通局(New York City Transit: NYCT)は、ニューヨーク地下鉄(New York City Subway)のBディビジョン(車両規格が大きいアルファベット系統)およびスタテンアイランド鉄道(Staten Island Railway: SIR)で運行されている車両のうち、老朽化が著しいR32形、R44形、R46形等を置き換えるため次世代地下鉄電車R211形を導入します。R211形はオプション契約を含めると最大で1,612両導入され、全車両を川崎重工業が製造する予定です。現在ニューヨーク地下鉄の半数以上の車両が同社製ですが、R211形が予定通り全て導入されればニューヨーク地下鉄の川崎重工製車両比率がさらに上がることになります。