フィラデルフィア(Philadelphia)都市圏の公共交通を運営する南東ペンシルベニア交通局(Southeastern Pennsylvania Transportation Authority: SEPTA)は23日、2027年から導入を予定している路面電車/ライトレール路線向けの新型車両について、フランスの車両メーカーである「アルストム(Alstom)」に発注したと発表しました。新型車両はバリアフリーに対応した低床式の連接車両となる予定で、合計150編成(さらにオプションとして最大30編成)が導入される予定で、確定分の発注金額は約7億1,400万ドル(約962億円)となります。これにより、1980年代から使用されている川崎重工製(現川崎車両)の既存車両は2030年末頃までに引退することになります。
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2023年版、アメリカの鉄道はこうなる!
新年あけましておめでとうございます。2022年のアメリカは、ウィズコロナへの方針転換を明確にしたことにより、国内旅行を中心に旅行需要が急速に回復し、多くの公共交通機関の利用者が前年比を大幅に上回った年となりました。また、2022年に開業が予定されていた複数の大型鉄道プロジェクトのうち、ワシントンメトロシルバーラインのダレス国際空港方面への延伸や、LAメトロの新線のうちKラインについては無事に開業を迎えることができました。一方で、多くの注目プロジェクトは今年以降の開業に持ち越しとなりました。また、昨年注目されていた新型アセラやニューヨーク地下鉄の新型車両デビューについても、今年以降の営業運転開始にずれ込むこととなりました。