ワシントンメトロ、次世代地下鉄車両8000形の調達について日立と最終交渉中

ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)は、アンサルドブレーダ(AnsaldoBreda S.p.A.)製の2000形および3000形の置き換え用として次世代地下鉄車両8000形の運行を2024年から開始する予定です。

ワシントンメトロでは2年前より車両の調達先を検討してきましたが、10月6日にワシントンポストが伝えた情報によると、日立(Hitachi Rail)との契約に向けて最終段階の交渉に入ったとのことです。8000形はまず256両を発注し、アルストム(Alstom)製の6000形の置き換え用および増備用のオプション契約も含めると最大で800両が発注されることになります。なお、発注金額は最大で10億ドル(約1,000億円)となる見込みで、中部大西洋岸(Mid-Atlantic)エリアに新たに車両製造工場を建設することなども契約条件として含まれるようです。

エクステリア
Image: WMATA

8000形のエクステリアデザイン。現行の最新型7000形と比較してヘッドライトのデザインなどが変更されています。

インテリア
Image: WMATA

8000形のインテリアデザイン。車内ディスプレイが座席仕切り上にも追加されるようです。

なお、現行の最新型である7000形は川崎重工が製造しており、2020年までに合計748両が増備されました。今回の8000形の導入で旧型車両の置き換えが完了すると、ワシントンメトロの地下鉄車両は全て日本企業が製造した車両となります。

Source: Washington Post

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