ドイツ鉄道(Deutsche Bahn AG: DB)は18日、今後導入されるICE車両のスタンダードとなる新車内デザインを発表しました。今回発表された車内デザインは、これまでのICE車両のイメージを一新するものとなっており、時速300kmでの移動時間をまるで自分のリビングルームにいるかのような感覚でくつろげる空間となっています。この新たな車内デザインは、2029年までに合計73編成が投入される予定の新型高速鉄道車両「ICE 3neo」のうち、2023年12月ごろから営業運転に投入される17編成目以降の車両から順次導入される予定で、それ以降に製造される全てのICE向け車両にも導入される予定となっています。
なお、新車内デザイン導入第一号となるICE 3neoはシーメンス製の「ヴェラロ MS(Velaro MS)」と呼ばれる新型高速鉄道車両で、今年末からケルン-ライン=マイン高速線(High-speed Cologne-Rhine-Main line)を経由しケルン〜フランクフルト〜ミュンヘンなどを結ぶICE列車に投入されます(16編成目までは旧車内デザインとなります)。
新車内デザインのイメージ
ファーストクラス
ファーストクラスは2列+1列となっており座席はウォームグレーを基調としたシートとなっています。また、木目調パネルやLED間接照明によってモダンで温かみのある空間が演出されています。また、車内LED照明には時間帯によって色調などが変えられるものが採用されています。
座席背面も木目調パネルとなっており非常に高級感があります。また、座席の間にも連続してパネルがあることでプライベート間が高められています。
ボックス席のテーブルです。デスクライトが設置されワイヤレスチャージにも対応しています。
ファーストクラスの座席のモックアップです。生地は85%ウール素材となっており、コンセントは座面の横に装備されています。
セカンドクラス
セカンドクラスは2列+2列配置でブルーが基調のシートとなっています。セカンドクラスのシートにもウール85%の生地が採用されています。
セカンドクラスのシートも落ち着いた雰囲気となっておりプライベート感も確保されています。
最近の航空機のシートでもスタンダートとなりつつあるタブレットホルダーが設置されています。また、タブレットホルダーの上部にはLED照明が設置されており、木目調パネルと合間って落ち着いた雰囲気となっています。
食堂車(Bord Bistro)
こちらは食堂車のイメージです。他の車両同様に落ち着いたリビングルームの雰囲気を保ちつつ、シートにワインレッドが採用されていることで明るめの印象を受けます。
カウンター席やテーブル席などがあり、さまざまな利用スタイルが楽しめそうな空間となっています。
Source: DB
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