LAメトロ(LA Metro)は18日、ダウンタウンの地下で建設中のリージョナルコネクタープロジェクト(Regional Connector)において、全長約3kmの軌道設備および地下30mの深さに設置されるグランドアベニュー・アーツ/バンカーヒル(Grand Av Arts/Bunker Hill)駅のホーム建設工事など、プロジェクト全体の9割が完成したと発表しました。リージョナルコネクターは、ライトレール3路線をダウンタウンLAで相互乗り入れさせるプロジェクトで、今年秋以降の完成を目指して工事が進められています。
このプロジェクトの完成で、サンタモニカ(Santa Monica)、パサデナ(Pasadena)、ロングビーチ(Long Beach)、イーストLA(East LA)といったエリアを、ダイレクトもしくは同一ホームでの乗換え1回で移動できるようになり、東西南北の広範囲に広がるロサンゼルスを公共交通で移動する際の利便性が大幅に向上することになります。
今回公開されたグランドアベニュー・アーツ/バンカーヒル駅
グランドアベニュー・アーツ/バンカーヒル(Grand Av/Bunker Hill)駅のコンコースとなる部分です。まだ、外壁や床などは完成していませんが、広々としたコンコース空間が誕生しています。なお当駅は、人気の博物館ザ・ブロード(The Broad)やウォルト・ディズニー・コンサートホールの最寄駅となります。
ホームを上から見た様子です。二層吹き抜けの空間が開放的な印象を与えてくれます。
ホーム部分です。ロングビーチ方面のブルーライン(Blue/A Line)、サンタモニカ方面のエキスポライン(Expo/E Line)、パサデナ・イーストLA方面のゴールドライン(Gold/L Line)が、リージョナルコネクターの開業でAラインとEラインの2路線に統一されます。
LAメトロでは、新線の建設にかかる費用のうち最低0.5%をパブリックアートに割り当てなければならない規定があります。そのため、リージョナルコネクターの全駅にも新たなパブリックアートが設置されます。なお、グランドアベニュー・アーツ/バンカーヒル駅には巨大なガラスモザイクアートなどが設置されます。
近畿車輛製のP3010形電車が停車しているホームの様子です。真新しい駅と新型車両はよく似合います。今後、秋の開業に向けて営業車両を用いた各種試運転などが実施される予定です。
Source: LA Metro The Source、Metro Art
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