デルタ航空、ニューヨーク州およびニューヨーク・ニュージャージー港湾公社は1日、およそ40億ドル(約5,190億円)をかけて整備を進めているニューヨーク・ラガーディア空港(LaGuardia Airport)の新ターミナルC整備プロジェクトがほぼ完成し、6月4日から共用を開始すると発表しました。ラガーディア空港は、デルタ航空にとって重要なハブ空港の一つであり、新ターミナルCへの投資は同社史上最大の空港設備投資となります。4つのコンコースの整備が全て完了する2024年には、延床面積130万平方フィート(約12万平方メートル)、合計37ゲートを有する新ターミナルが完成することになり、これは建替え前の旧ターミナルCおよびDを合わせた面積の2倍の広さとなります。
デルタ航空の新ターミナルCは、パンデミックからの反動で旅行需要が非常に高まっている絶妙なタイミングでオープンすることとなり、同社は夏期スケジュールにおいておよそ70路線(1日255便)を提供する予定です。
ラーガーディア空港・ターミナルC
新ターミナルCは、今年1月にグランドオープンを果たした新ターミナルBとも接続されます。新ターミナルCのオープンにより、ターミナルAを利用するスピリット航空および一部のジェットブルー便の利用者を除き、全ての利用者が新旅客設備を利用できることになります。
エントランス
新ターミナルCの出発階の送迎エリアです。道路標識が全面フルカラーLEDのものが採用されていますが、時間帯や交雑状況によって表示内容が変更できるのでしょうか。
ガラスを多用した外観とデルタ航空のコーポレートカラーを感じさせるLED照明がなかなかカッコいいです。
チェックインエリア
チェックインエリアには、36のチェックインカウンター、16の手荷物カウンター、49機のセルフチェックイン機が整備されています。デルタ航空のカウンターがこれだけ並ぶのは圧巻です。また、タッチレスバゲージドロップにも対応します。
ずらりと並ぶ自動チェックイン機の様子です。
新ターミナルCの内部は、天井が非常に高く白が基調となっていることもあり明るく開放的な空間となっています。
開放感を感じさせる三層吹き抜け空間もあり、これまでの閉鎖的な空間からは想像できないほどモダンな空間に生まれ変わりました。
セキュリティチェックエリア
セキュリティーチェックはこの一箇所にまとめられており、ターミナルCを利用する全ての乗客はこのセキュリティーチェックを利用することになります。開業当初は11レーンからスタートしますが、将来的に5レーンの追加が可能となっています。また、セキュリティーチェックをスムーズに済ますことができるよう、スマートフォンなどに事前に登録したデジタルIDにも対応しています。
バゲージクレームエリア
バゲージクレームエリアも非常に開放的な空間です。
ターンテーブルは5レーン設置されます。
ゲートエリア
このエスカレーターを下ると搭乗エリアとなります。2019年11月に先行オープンしたコンコースGと合わせて今回新たにコンコースEがオープンします。今回、コンコースEに設置される10ゲートのうち9ゲートの共用が開始される予定です。なお、コンコースDおよびFは、当初の予定よりも2年早い2024年までに整備されることになります。
天井に使用されている木材がモダンで暖かみのある雰囲気を醸し出しています。また、自然光を大量に取り入れることで開放的な空間となっています。シートにはコンセントが標準装備されており、一部のシートはUSB-Cにも対応しています。
ショップ・レストラン
今回ターミナルCのメインエリアと同時にオープンするコンコースEには、以下のレストランおよびショップがオープンします。
レストラン
- Bubby’s Diner
- Chuko Ramen
- Eggy Weggy
- Essex Burger
- Poppy’s Bagel
- Starbucks
- Sunday Supper Trattoria
物販
- Beekman 1802
- Briggs & Riley
- BuzzFeed News
- Le Labo
- MAC
- Patricia Nash
- True to New York
SkyClubラウンジ
新しいSkyClubラウンジにはおよそ600席が備わっており、2024年のグランドオープン時にはさらに拡大される予定となっています。
ラウンジも自然光が降り注ぐ非常に心地良さそうな空間となっています。2024年のグランドオープン時には、最大のSkyClubラウンジとなる予定です。
Source: Delta、State of New York
※1米ドル=130円で計算
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