ワシントンメトロ、日立が製造する次世代地下鉄車両「8000形」のモックアップ車両を公開中

ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)は3月20日から4月3日までの期間、ワシントンD.C.のナショナル・モール(National Mall)において、次世代地下鉄車両「8000形」のモックアップを展示しています。同車両は、車両貫通路および新たな座席レイアウトの採用によって、座席定員および立席定員を既存車両よりも増加させているほか、大型の情報案内ディスプレイをより見やすい位置に設置するなど、利用者にとってより快適な移動空間が提供される車両となる予定です。WMATAは今後、利用者からのフィードバックを反映した量産先行車両を2026年ごろに受領する予定となっており、その後に実施される各種試験が順調に進めば、2027年ごろから同車両の営業運転が開始される予定となっています。8000形は、日立製作所のグループ会社である「日立レール(Hitachi Rail)」がメリーランド州に建設した新車両工場において、最大で合計800両が製造される予定となっています。

Image: Hitachi Rail

前面は既存の最新車両である7000形車両よりもより洗練されたデザインとなっています。

Image: Hitachi Rail

川崎車両が製造した7000形はステンレス車体でしたが、日立が製造する8000形はアルミ車体となります。

Image: WMATA

車内の座席レイアウトは、ロングシート部分が大幅に増加しており、これまでのクロスシートが基本の座席レイアウトから変更されています。

Image: WMATA

また、WMATAでは初となる車両貫通路が採用されているため車内空間がより広くなっています。

Image: Hitachi Rail

ドア付近には広告、路線図、乗換案内など、リアルタイムの情報が表示可能な大型情報案内ディスプレイが設置されており、乗客への情報提供の充実が図られる予定です。

Image: WMATA

運転台のモックアップです。

Image: WMATA

ナショナルモールにある8000形モックアップ車両の展示期間は3月20日から4月3日までで、期間中の開場時間は午前9時から午後5時までとなっています。また、会場の最寄り駅はスミソニアン(Smithsonian)駅となります。

Source: WMATAHitachi Rail

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