ワシントンメトロ、ダレス国際空港への延伸区間は11月後半までに開業か!

ワシントンメトロ(WMATA)は19日、開業が遅れていたシルバーラインのダレス国際空港(Dulles International Airport)方面への延伸区間について、11月後半のホリデーシーズン(Thanksgiving)が始まる前に営業運転を開始できるとの見通しを示しました。同延伸区間では、すでに実際のダイヤを想定した試運転などが2週間にわたって実施され、現在、ワシントン地下鉄安全委員会(WMSC)による最終認可待ちの状態となっています。また、昨年のブルーラインでの脱線事故の影響で、主力車両である7000形車両の車両不足が依然として続いていることから、新線開業によって他路線における更なる車両不足の影響が及ばぬよう、7000形車両の第3期営業運転復帰計画(Phase 3 Return to Service Plan)がWMSCによって承認されてからの開業となるようです。

ワシントンメトロ、ダレス国際空港延伸に向けた準備が進行中!開業は今秋以降に

ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)は23日、シルバーライン(Silver Line)の延伸工事を行なっているワシントン都市圏空港局(Metropolitan Washington Airports Authority: MWAA)から、列車運行などに必要な権限をWMATAに移行する手続きが完了したと発表しました。この手続きの完了は、延伸区間の開業に向けた準備が最終段階に入ったことを意味しており、今後実施される各種試運転などにおいて安全基準を全てクリアできれば、いよいよ開業の運びとなります。なお、延伸区間の正式な開業日はまだ発表されていませんが、WMATAでは早ければ今秋にも開業できるとしています。

ワシントンメトロ、7000形車両の運行を暫定的に再開、まずは1日最大8編成から

ワシントンメトロ(WMATA)は16日、昨年10月にブルーラインで発生した脱線事故の影響で運行停止となっていた7000形車両の運行を暫定的に再開しました。これは、8月末を目指している同車両の全面運行再開に向けた第1段階として、問題となった車輪内面距離の検査をより高精度の測定器を用いて毎日行うことを条件に実施されるもので、当面の間は8編成(8両編成8本)を上限として営業運転に投入されます。7000形車両は、6月中は新たな検査体制の習熟期間としてグリーンラインおよびイエローラインのみで運行される予定となっていますが、7月以降にはブルーライン、オレンジライン、シルバーラインでの運行も再開し、これらの路線の運行間隔を20分間隔から15分間隔に短縮する計画です。

ワシントンDC、首都の玄関口「ユニオンステーション」の大規模再開発が水面下で進行中

アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.の玄関口であるユニオンステーション(Union Station)は、アムトラック(Amtrak)、MARC、VRE、ワシントンメトロ、高速バスなどが発着する全米屈指の鉄道ターミナル駅として有名です。また、築100年以上の格調高い駅舎はワシントンD.C.を訪れる観光客にも非常に人気で、同駅を訪れる人は年間約3,700万人(パンデミック前)にもおよびます。そんなユニオンステーションは、同駅に本社を置くアムトラックにとってもニューヨーク・ペンステーションに次ぐ重要拠点となっており、2012年に20年後の将来を見据えた大規模再開発のための「セカンドセンチュリー・マスタープラン(2nd Century Master Plan)」を発表しています。

日立レール、高速鉄道車両も製造可能な新工場をメリーランドに建設

日立レール(Hitachi Rail)は21日、メリーランド州ワシントン郡にワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)の新型車両を製造する車両工場を建設すると発表しました。ワシントンメトロの新型車両は「8000形(8000-series)」と呼ばれ、2024年から導入が開始され、オプション契約を含めると合計800両が導入される予定です。今回の車両工場建設への投資額は、7,000万ドル(約83億円)となる予定で、新工場はワシントンメトロの車両製造のみならず、北米マーケットのシェア拡大を目指す同社にとって、重要な製造拠点として位置付けられるようです。なお、新工場での車両製造開始は2023年末以降となる予定です。