ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)は、昨年10月に脱線事故を起こした7000形車両について、定期検査の間隔を90日から7日にすることで段階的に運行再開していく方針を、先月14日に示していました。その後、70両程度の7000形が運用復帰しましたが、定期検査を毎日実施する方針に変えたため追加車両の運用復帰を一時中断していました。しかし、その後の検査で、復帰した車両のうち少なくとも5両で不具合が見つかったため、全ての7000形の運行を再度中止していました。これを受けてワシントンメトロは、先月14日に示した運行再開方針を正式に改めると発表し、今後およそ90日間は7000形車両の運行は再開しない方針を固めました。

方針転換の背景

ワシントンメトロは今回の方針転換について、外部からの検証機関である運輸技術センター(Transportation Technology Center, Inc: TTCI)、国家運輸安全委員会(National Transportation Safety Board: NTSB)、ワシントンメトロ安全委員会(Washington Metrorail Safety Commission: WMSC)と密接に協議した結果だとしています。具体的には、定期検査の頻度をあげることで7000形車両の運行を再開させたとしても、1日最大5両程度のペースでしか運行再開ができないことから、集中的に根本的な原因調査を行うことを優先させ、7000形車両の台車の安全性を確認できる検査技術を確立させてからの運行再開が現実的と判断したようです。

利用者への影響

なお、7000形車両の運行再開が当面遅れる見通しとなったことから、旧型の6000形車両を順次運用復帰させるとのことです。これにより、各路線の末端部を除いて平均10分間隔での運行を維持するとしています。また、現在ワシントンメトロの利用者は、ホリデーシーズンやオミクロン株の影響もあり1日平均20万人程度で推移しており、これはパンデミック前の3分の1以下となっています。そのため、車両1両における平均利用者は45人程度と、パンデミック対応としてワシントンメトロが設定した定員上限の120人を大きく下回っており、減便による大きな混乱はないと見ているようです。

ワシントンメトロではシルバーラインのダレス空港延伸開業も数ヶ月後に控えており、車両不足による影響は当面続くことになりそうです。

Source: WMATA, WUSA

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