マイアミ(Miami)とウェストパームビーチ(West Palm Beach)の間でインターシティ列車を運行するブライトライン(Brightline)は、2023年の開業を目指してウェストパームビーチからオーランド国際空港(Orlando International Airport)まで、約274キロの区間の延伸工事をすすめています。同社は今週から、延伸区間のうち、ウェストパームビーチからココア(Cocoa)までの全長約209kmの区間において、乗務員訓練のための習熟運転を開始しました。習熟運転列車は実際の営業列車を使用して行なわれる予定で、今年終わり頃まで毎日一往復運転される予定です。
なお、今回の習熟運転列車が運行される延伸区間は、最高時速110マイル(180km)での運転を予定している区間ですが、高速運転に対応した信号システム(Positive Train Control: PTC)の整備が完了するまでは、貨物列車の最高速度と同じ時速60マイル(97km)で習熟運転を実施するとしています。
現在、延伸区間(約274km)の工事は7割が完成しており、2023年前半にはマイアミとオーランド国際空港が鉄路でおよそ3時間で結ばれることになります。また、ココアからオーランド国際空港の高速新線区間では、最高時速200kmでの営業運転も開始される予定で、アメリカ初となる民間高速鉄道の誕生まであと1年あまりということになります。
Source: Brightline
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