カリフォルニア高速鉄道局(California High-Speed Rail Authority: CHSRA)は、2030〜2033年の間の開業を目指している、ベーカーズフィールドからマーセドまでの全長177マイル(約285km)の区間(セントラルバレー区間)に整備予定の5つの駅のうち、マデラ(Madera)駅を除く4駅の最新デザイン案を公開しています。最新のイメージは、これまでの基本構想段階のイメージをよりブラッシュアップしたものとなっているほか、新たに駅舎内部のイメージなども公開されており、完成時の駅の姿をよりイメージしやすくなっています。セントラルバレー区間に整備されるこれらの駅は、いずれもロンドンに拠点を置く世界的な設計事務所「フォスター+パートナーズ(Foster + Partners)」、および総合エンジニアリング企業「アラップ(Arup)」による合弁会社が設計を担当しており、今後、2025年から実施設計を開始、2027年以降に本格着工される予定となっています。
マーセド(Merced)駅
駅周辺の土地利用計画
セントラルバレー区間開業時の北のターミナル駅となるマーセド駅の土地利用計画図です。駅周辺には駐車場(先行開業時:1,260台、フェーズ1開業後:3,390台)、バスターミナル、レンタカー施設(先行開業時:190台、フェーズ1開業後:560台)、送迎スペース、駐輪場が設けられます。
駅断面図
マーセド駅は高架駅で、アムトラック・サンホアキン号との対面乗り換えが可能な1面2線の島式ホーム、通過線2線、1面1線の単式ホームが整備される予定です。
駅舎デザイン案
フレズノ(Fresno)駅
駅周辺の土地利用計画
フレズノ駅の土地利用計画図です。駅周辺には駐車場(先行開業時:720台、フェーズ1開業後:3,390台)、バスターミナル、レンタカー施設(先行開業時:80台、フェーズ1開業後:310台)、送迎スペース、駐輪場が設けられます。また、駅周辺での再開発用地も確保されています。
駅断面図
フレズノ駅は相対式ホーム2面2線と通過線2線の地上駅となります。
駅舎デザイン案
キングス・トゥーレアリ(Kings Tulare)駅
駅周辺の土地利用計画
キングス・トゥーレアリ駅の土地利用計画図です。駅周辺には駐車場(先行開業時:1,020台、フェーズ1開業後:2,870台)、バスターミナル、レンタカー施設(先行開業時:100台、フェーズ1開業後:280台)、送迎スペース、駐輪場が設けられます。
駅断面図
キングス・トゥーレアリ駅は相対式ホーム2面2線と通過線2線の高架駅となります。
駅舎デザイン案
ベーカーズフィールド(Bakersfield)駅
駅周辺の土地利用計画
ベーカーズフィールド駅の土地利用計画図です。駅周辺には駐車場(先行開業時:880台、フェーズ1開業後:3,440台)、バスターミナル、レンタカー施設(先行開業時:200台、フェーズ1開業後:570台)、送迎スペース、駐輪場が設けられます。
駅断面図
ベーカーズフィールド駅は相対式ホーム2面2線と通過線2線の高架駅となります。
駅舎デザイン案
Source: California High-Speed Rail Authority, ARUP, Foster + Partners
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