LAメトロ、新型車両「HR4000形」とは?

LAメトロ(Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority: LACMTA)は、地下鉄路線であるレッドライン(Red Line)およびパープルライン(Purple Line)の車両を更新するため新型車両HR4000形を導入します。同車両は2016年に中国中車(CRRC Corporation Limited: CRRC)が受注し、最大で282両が導入される予定となっています。2020年12月頃にプロトタイプ車両が納入される予定で、各種試験が実施された後に本格導入を開始する予定です。

デザイン
Image: LA Metro

HR4000形の最大の特徴は、LAメトロでは初となるロングシートが採用される事でしょうか。既存のLAメトロの車両はクロスシートが基本となっていますが、ラッシュ時などは混雑することが多いので、混雑緩和に貢献してくれそうです。また新設備として、デジタル路線図、充電用USBポート、固定ストラップ付きの自転車置き場なども設置される予定です。その他、現状のファブリック素材のシートは衛生面から利用者の評判があまり良くないため、清掃しやすいビニール製素材を採用する予定だそうです。

Image: LA Metro

車端部の車椅子スペースには、折り畳み式の座席が設置される予定です。また、車体間貫通路(Open Gangway)の導入も検討されています。

Image: LA Metro

LAメトロでは初となるロングシートが採用されます。ただ、LAメトロのページでのコメントを見る限り利用者からの評判はあまりよくないようです 。

Image: LA Metro

天井には防犯カメラが設置されます。

Image: LA Metro

情報案内装置はフルカラーLEDでしょうか?

Image: LA Metro

ドア横にはLCDディスプレイが設置されるようです。

Image: LA Metro

優先座席付近のイメージです。また、自転車、ベビーカー、大きな荷物用のスペースが設置されます。

Image: LA Metro

車端部の一部はクロスシートとなるようです。

現在レッドラインおよびパープルラインで使用している車両は、イタリアのBreda社製A650(現Hitachi Rail Italy S.p.A.)で、1988年から1993年にかけて製造されたものです。筆者もロスにいた時にはよく利用していましたが、車内は薄暗く清潔感もあまり感じられない車両でしたので、この新型車両によって両線のイメージが一新されることを期待しています。今後、本車両の動向について注目していきます。

Source: LA Metro

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