ボストンT(Massachusetts Bay Transportation Authority: MBTA)の#14形は、2019年から運行開始したオレンジライン(Orange Line)向けの新型車両です。2023年までに合計152両が導入され、老朽化した#12形車両の置き換えと輸送力増強が実施される計画です。なお、同形式はレッドライン(Red Line)に投入される新型車両252両とともに、2014年に中国中車(CRRC Corporation Limited: CRRC)が日本の川崎重工、カナダのボンバルディア、韓国のヒュンダイロテムを破り総額10億ドル(約1,000億円)で落札しました。
今回は、ボストンTオレンジラインの最新型車両#14形についてフォトレポします。
エクステリア
地下区間を走る#14形車両です。前面はニューヨークやワシントンD.C.などの新型車両と同じくブラックフェイスとなっています。アメリカでのトレンドでしょうか。写真が見難く恐縮ですが、前面には大型のLED式行先表示器が設置されています。ちなみに、なぜかボストンTの車両はホームに入線してくる際にヘッドライトが赤色になります。何か意味があるのでしょうか。
車体はステンレス製でアクセントにオレンジのラインが入っています。また、ボストンTの「T」のロゴも入っています。
側面にも大型のLED行先表示器が設置されています。
インテリア
車内の様子です。シートはオレンジ色のFRP製ロングシートとなっています。アメリカではシートが汚されることが多いので、ファブリック製のシートはほとんど見かけません。
シートの端には裾仕切りも設置されています。また、スタンションポールは最近の新型車両ではお馴染みの黄色となっています。
ドア上に設置されている路線図です。デジタル式ではありません。
天井部分に設置されているLED式案内表示器です。次駅などの案内が表示されます。車内照明にはLED照明が採用されています。
液晶モニターの案内表示器も設置されています。路線図、停車駅、乗り換え案内などLCDの情報表示量を活用し、より分かりやすい情報提供が行われています。
窓はそこそこ大きめとなっていて地上区間では開放感が味わえます。ちなみに窓の出っ張りはLED案内表示器の背面です。
一部折りたたみ式の座席となっています。
優先座席がありますが、座席のカラーは区別されていません。
こちらは車端部の様子です。非常時を除いて車両間の通り抜けはできません。
#14形車両の概要
運行者 | MBTA(Massachusetts Bay Transportation Authority)ボストンT |
製造者 | 中国中車(CRRC) |
編成(車両)数 | 152両 |
車両番号 | 2両編成(1400-1551) |
定員 | A car(44人) B car(50人) |
営業開始 | 2019年〜 |
運行路線 | オレンジライン(Orange Line) |
運行区間 | 全区間 |
設計最高速度 | – |
制御方式 | MELCO(三菱電機) IGBT-VVVFインバータ制御 |
Source: MBTA
コメントを残す