オランダ鉄道、今年末までに運行開始予定の新型インターシティ電車を公開

オランダ鉄道(Nederlandse Spoorwegen: NS)は2日、今年末までに営業運転を開始予定の「インターシティ次世代電車(The Intercity New Generation: ICNG)」 をロッテルダム中央(Rotterdam Central)駅で公開しました。ICNGには、最高速度200km/hに対応したアルストム(Alstom)の低床型電車「コラディア・ストリーム(Coradia Stream)」が採用されており、合計99編成(5両99本)が導入されます。なお、このうち20編成はベルギー乗り入れにも対応した編成となります。ICNGは、オランダ南高速線(HSL Zuid)を使用してアムステルダム(Amsterdam)〜ロッテルダム(Rotterdam)〜ブレダー(Breda)間を結ぶ「インターシティ・ダイレクト(Intercity direct)」に投入された後、ハーグ(Hague)〜ロッテルダム〜エイントホーフェン(Eindhoven)間の列車にも投入される予定となっています。

その後、アムステルダム/ロッテルダムとベルギーのアントウェルペン(Antwerp)/ブリュッセル(Brussels) を結ぶ列車、さらにはズウォレ(Zwolle)、レーワルデン(Leeuwarden)、フローニンゲン(Groningen)方面にも運用範囲が拡大する予定で、今後30年以上にわたってオランダ鉄道を代表する車両となります。

Source: NSAlstom

エクステリア
Image: Alstom

前面デザインはでもイタリアに導入されているコラディアと似たデザインとなっていますが、カラーリングはオランダ鉄道のコーポレートカラーを引き継いでいます。

Image: Alstom

どことなく近鉄特急を連想させるカラーリングです。

Image: Alstom

乗降ドアは高速運転に対応した一枚プラグドアで、ドアにはホームとの隙間を埋めるステップがついておりバリアフリーにも対応しています。

インテリア
1stクラス
Image: Alstom

1stクラスの車内です。1列+2列配置でシートはレッドとなっています。また、車内照明は調光機能付きのLED照明となっています。

Image: Alstom

座席背面には大型のテーブルがついており、各座席に充電用USBポートとコンセントが装備されています。

Image: NS

大型荷物スペースの横にはこのようなソファー席があり床が木目調になっているため、まるでリビングルームのような印象です。

2ndクラス
Image: NS

2ndクラスは2列+2列の配列となっており座席はダークブルーとなっています。また、車内照明は1stクラス同様に調光機能付きLED照明です。

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ヨーロッパでは定番のボックス席ももちろんあります。なお、2ndクラスの座席にも充電用USBポートとコンセントが装備されています。

Image: Alstom

こちらは自転車用のスペースで、座席は折りたたみ式となっています。

Image: Alstom

低床型電車のためこのように車両両端部には段差があります。ゴミ箱は分別対応です。

Image: NS

トイレはバリアフリー対応の大型のもので、ブースのデザインはかなり派手なものとなっています。

Image: NS

トイレのそばには折りたたみ座席が装備された車椅子対応スペースがあります。

オランダ鉄道ICNG車両の概要
運行者オランダ鉄道(Nederlandse Spoorwegen: NS)
製造者アルストム(Alstom)
導入編成99編成(5両編成99本)※20編成はベルギー乗り入れ対応
車両番号
定員
営業開始(予定)2022年〜
運行路線インターシティ・ダイレクト(Intercity direct)など
設計最高速度200km/h
制御方式IGBT-VVVFインバータ制御
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