フランス国鉄(SNCF)とドイツ鉄道(DB)は24日、フランスのストラスブール(Strasbourg)で開かれた両国間を結ぶ国際高速列車の運行開始15周年を祝うイベントにおいて、パリとベルリンを結ぶ新路線を早ければ2023年12月にも開設すると発表しました。フランス、ドイツ両国を結ぶ高速列車は2007年にデビューし、これまでに約2,500万人が利用、今後も利用者の増加が見込まれています。パリとベルリンを結ぶ高速列車については、所要時間が7時間におよぶことから需要が見込めないと考えられていましたが、近年は長時間の乗車であっても鉄道利用を好む利用者が増えており、所要時間7時間の路線でも運行可能と判断したようです。
フランス・ドイツ間の高速列車
現在、両国を結ぶ高速列車は合計12往復運行されています。そのうち6往復はパリ〜フランクフルト間、5往復はパリ〜シュトゥットガルト間(うち1往復はミュンヘンまで)、1往復がフランクフルト〜マルセイユ間の運行となります。その中でも最も早い列車はパリ〜シュトゥットガルト間を結ぶ列車で、総延長距離約600kmを3時間10分で結んでいます。 また、これらの都市間移動の2021年の鉄道シェアは、パリ〜フランクフルト間が5割以上、パリ〜シュトゥットガルト間が9割となっています。
新たに開設予定のパリ〜ベルリン間の列車は、ICE車両で運行する1往復からデビューする予定で、その後TGV車両で運行する1往復が増便される予定となっています。また、これらの列車に加えてオーストリア連邦鉄道(ÖBB)が運行するナイトジェットの運行も2023年末から開始される予定です。
Source: DB、The guardian
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